《週刊セットプレー 2023》vol.26
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◆スペースで待ち合わせ(浦和)
2023JリーグYBCルヴァンカップ プライムステージ 準々決勝 第2戦 浦和レッズvsガンバ大阪の試合から浦和レッズの1点目について取り上げます。
(↑ゴールシーンは0:28∼)
〈セットプレー開始時の配置〉
〈守備〉
ゾーンを中心としたマンマークとゾーンの併用での守備をしています。
11人全員が戻っての守備をしています。
ゾーンを守っている選手は、6人(④,⑤,⑧,⑨,⑩,⑪)だと思われます。ニアサイドの2選手(②,③)もゾーンでの守備の中で相手選手が近くに来たため、蹴られたタイミングでプレスに行っている可能性もあります。
結果的にゴールを決められた選手はフリーで走りこみフリーでヘディングをしているため、守備の中心をゾーンにしていると判断しました。
〈攻撃〉
3つのポイントをあげてこの素晴らしいセットプレー攻撃を紹介します。
☆フリーの選手がいる☆
先述したように守備側はゾーンを中心で守っているため、攻撃側はフリーの選手が生まれます。
その選手はプレスを受けることなく走りこめて、シュートが打てるため、得点可能性が高い位置を狙って走りこむことができます。
☆広大なスペース☆
守備がゴールエリア付近に多く配置されているため、PKスポット付近には大きなスペースができています。
実際このスペースの星印付近からヘディングシュートをしてゴールが決まりました。
また、中央に走りこんだ選手は、DFをブロックしてスペースを確保できるような動きをしています。(赤丸内)
☆正確なキック☆
スペースがあり、そこに選手がいてもボールがつながらなければゴールは生まれません。
キッカーの岩尾選手のキックはアウトスイングのため、GKが出るのはほぼノーチャンスです。
それに加え、ニアに配置されているDF(②,③,④)を越えていくため、守備側ほとんどの選手が自分が行くべきボールと判断するのが難しく、対応がやや遅れてしまいます。
ニアのDFに弾かれてしまうとカウンターもあり得ますが、そこを越えて広いスペースに走りこんだ選手に合わせる素晴らしいキックでした。
◆走り込まずにピンポイント(磐田)
ジュビロ磐田vs大宮アルディージャでのゴールを取り上げます。
ジュビロ磐田の1点目はコーナーキックから生まれました。
〈守備〉
大宮はゾーン中心のゾーンとマンマークの併用での守備をしています。
PKスポット付近ではマンマークに付きそれ以外ではゾーンを守る選手が多くなっています。
〈攻撃〉
マンマークが付かれていて選手が多くいる中央ではなく、マンマークがいなくやや手薄なニアサイドを狙っての攻撃をしています。
ニアサイドゴールエリア端を守るDFとニアポスト延長線上を守るDFの間にボールを落とし、合わせる選手がヘディングをするまでフリーの状態でい続けられる可能性が高いです。
共通意識を持つことと精度の高いキックから生まれたゴールでした。
◆スーパーボレーシュート(鳥取)
ガイナーレ鳥取vsY.S.C.C.横浜でのゴールを取り上げます。
ガイナーレ鳥取の2点目はコーナーキックから生まれました。
ペナルティアーク付近への正確なロングキックとそのボールをダイレクトでミートさせゴールを決めるというどちらの技術も素晴らしいスーパーゴールでした!
◆過去記事
◆取り上げた試合のハイライト映像
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