強い組織の条件は選択肢と罰則のバランス。
こんにちは、隆之です。今日も記事を読んでいただけて嬉しいです。
今日は組織の自己分析をしてみようと記事を書いてみました。マネジメント層の方にもお役に立てると思います。
罰と報酬という考え方がありますが、私はこの理論にはもうひとつ軸が必要だと思いました。その軸は選択肢の提供です。
みなさんの組織でもお役に立てると思います。
それでは今日も、よろしくお願いします。
問題提起
罰則が無ければ、規律は守られません。
交通違反の罰金の有無が違反の抑制にどれほど影響があるでしょうか?
車やバイクに比べて自転車と歩行者の信号無視が多いのは何故でしょう。
信号無視に対して歩行者も「3月以下の懲役または5万円以下の罰金」が発見次第即適応したら劇的に減りませんか?
罰則を厳しくすれば規則規律は守られますが、その厳しさが過ぎれば不満を生まれます。
不満が生まれるのは逃げ場のない環境からのストレスです。追い詰められないような選択肢がきちんと提供されていれば、罰則もその意義を果たし、逆に不満も減少するのではないでしょうか?
この記事では、選択肢と罰則がどのように組織を形成していくのか、そしてそのバランスをどう取るべきかについて詳しく解説していきます。最後には、このテーマに対する質問チェックリストも用意していますので、ぜひ最後までお読みください。
罰則、選択肢、それと報酬の三重柱
報酬、罰則、選択肢—これら三つの要素が組織を健全に成長させる鍵です。報酬と罰則が適切なバランスであれば、従業員はルールを守ると同時に、革新的な行動も取り易くなります。そして、選択肢が提供されることで、従業員自らが積極的に働き、組織全体が向上するのです。
報酬とは?
報酬は、従業員が組織の目標に貢献したときに提供されるインセンティブです。これには給与、ボーナス、昇進の機会、そして非物質的な報酬、例えば評価や承認が含まれます。
罰則とは?
罰則は、従業員が組織やチームのルールに反した場合に適用されるペナルティです。このペナルティが適切であれば、従業員はルールを守る意識が高まります。
選択肢とは?
選択肢とは、従業員が取ることのできる行動の範囲です。これが多いと、従業員は自らのキャリアを形作りやすく、組織への貢献も増える傾向にあります。選択肢はプロジェクトへの参加や、スキル向上の機会、異動や昇進など、多岐にわたります。
どれかが欠けても組織は壊れる
1. 報酬が欠如した、自由と罰則の組織
このタイプの組織では、恐怖心が支配的になります。結果として、従業員はモチベーションを失い、新しいことに挑戦する意欲が削がれてしまいます。長期的には、高い離職率や低い生産性が見込まれます。
2. 罰則だけがない組織
罰則がなく報酬と選択肢が豊富な組織では、従業員が好き勝手に行動しやすくなります。規律が緩く、最終的には組織全体の成績が下がる可能性があります。
3. 報酬と罰則だけの組織
こちらの組織は、短期的には稼げるかもしれませんが、働く環境としては不安定です。選択肢が少ないため、実力主義や成果主義になりがちです。。これが結果として、高い離職率につながる可能性があります。
各要素が組織文化に与える影響
1. 報酬が主体の組織
このような組織では短期的な成功が求められる場合が多いです。目標達成による報酬が大きいため、競争が激化し、場合によってはカットスロートな文化が生まれる可能性があります。
2. 罰則が主体の組織
従業員が恐れて働く環境では、新しいアイデアや挑戦が少なくなりがちです。このような状況は組織の革新性を阻害する可能性があります。
3. 選択肢が主体の組織
選択肢が多いと、従業員は自主性を持って働くことができますが、その反面、目的や方向性が不明瞭になるリスクもあります。
これらを考慮に入れると、報酬、罰則、選択肢の三つがどのように相互に影響を与え、組織文化を形成していくのかが見えてきます。
理想的な組織の設計
1. バランスの取れた報酬システム
報酬は、従業員のモチベーションを高める重要な要素です。しかし、短期的な目標達成に偏ると、長期的な成長が阻害される可能性があります。よって、短期と長期のバランスを考慮した報酬システムが望ましいです。
2. 罰則の重要性と運用
罰則の存在がなければ、組織のルールや規範は形骸化してしまいます。注意喚起や指導だけでは、ルール遵守の文化は育まれません。具体的な罰則が存在することで、初めて従業員はルールに真剣に取り組むようになります。
3. 選択肢の提供
従業員が自ら考え、行動できる環境を作ることで、組織全体が柔軟に対応できるようになります。これにより、新しいアイデアや改善が生まれやすくなります。
この3つの要素がバランス良く機能する組織は、継続的な成長と革新が可能です。そして、従業員もその組織で長く働きたいと感じるでしょう。
マネジメント層の今日からできるアクションプラン
自分の組織をチェックしよう。
1. 報酬
評価は部下への報酬です。
部下の仕事に対してフィードバックできていますか?金銭的な事でなくても、朝礼等で褒めたり、表彰する事も報酬になります。
2. 罰則
部下がルールや方針を守れなかった時に、見過ごしてしまう事はありませんか?軽微な物から取り締まる事でも、効果が大きいです。
ロサンゼルスの地下鉄では、治安の悪さの対策として軽微な犯罪の取り締まりの強化をしました。その結果、大きな犯罪も無くなったと言う事例があります。
3. 選択肢
部下に選択を与えられていますか?
意見や考えを自由に表現できる環境を提供できていますか?
選択させる事で部下もより責任感を持って仕事に取り組む事ができます。
4. バランス確認、優先順位
点数を付けてみましょう。バランスはいかがでしたか?どの要素から手をつけるかを考えましょう。
最後に
マネジメント層でもできる事はたくさんあります。皆さまの組織が、より良くなる事を私も願っています。
この記事が皆様のマネジメントに何らかのヒントやインスピレーションを提供できたら幸いです。もしお役に立てたら、スキとフォローをお願いします。そして、貴重なコメントもぜひお待ちしています。
最後まで、お読みいただき、ありがとうございました。
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