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デザイナーなのになぜ宅建を取ったのか

※この記事は「MDMゆく年、くる年〜2024年〜」の6日目の記事です。
昨日の記事は「仲間を探すことは己を見つけること」でした(タイトルとは裏腹に面白い文体で読みやすいのでぜひ)

こんにちは。三井物産デジタル・アセットマネジメント(MDM) のぴーや(@taka_piya)です。
株式会社LayerXからデザイナーとして出向してきています。

さてこの記事は、「デザイナーだけどなぜ宅建を!?」というnoteを書きたい!と突如思いつき、実際に宅建に受かったので、noteを書きました。ありがとうございました!以上!という記事です。

…で終わらせたかったところですが、今回はなぜデザイナーなのに受けたのか、プロセスとその背景にある思想を伝えたいと思い、Slackから垣間見えるMDMの文化とともにゆるくお伝えします。


😈 邪な気持ちではじめた2023年

いま携わっている資産運用サービス「ALTERNA(オルタナ)」は、不動産のデジタル証券を取引できるサービスです。

入社して数ヶ月経った2023年7月。本屋を歩いていたら宅建の勉強本が平積みされており「『デザイナーなのになぜ宅建を!?』というnote書いたろ」という、資格目当てではない邪な気持ちが湧いてきました。

帰宅後調べてみると申込期限ギリギリ間に合うということで、いっちょやってみるか、なんなら隠れてやったろ、と考え勉強をはじめました。

しかし、あえなく不合格。 

落ちたことを報告する様子(画像には37点かとあるが、最終的に合格点は36点だった)
煽られる様子(普段は皆さん優しいです)

そのことを報告すると、MDMのような宅地や建物を取引する会社で働いている場合は指定された講習を受けることで、問題が5問免除される(50問中5問は答えず正解扱いになる)制度があることを教えてもらいます。

邪な気持ちではなく、堂々と受けていれば….
しかし、5点免除を使えば合格まであと1点のところまで来ていたのです。
全く知識のないところからここまでこれたことで「これ、いけたな…」と自信がついたので、次の年はまじめに受けることにしました。

👼真面目にリベンジする2024年

ここからは取るまでのプロセスをざっとご紹介します。

3月 新しい教科書を買う

宅建試験は法改正後に問題が反映されるため、去年までの正解が翌年不正解になることも。なので新しいものが必要です。ついでに買ったこともアピールして2年目は追い込むことに。

見返すとスタンプの数が少ないので、2回目は期待薄(それはそうですよね)

5月 5点免除の申請を忘れる

そんなやる気も束の間、業務に追われていると5問免除の講習のことなど忘れていることに気づきます。5点を獲得できるアドバンテージを使えず、50問フルで戦うことになり、前提が狂いました。

5月〜9月 参考書とYoutubeを見まくり、過去問を解きまくる

いまはいろんな情報が巷に溢れており、宅建Youtuberもいます。土日はひたすら参考書とYoutube動画を見てmiroにまとめ、平日の通勤中は過去問を解くことを繰り返していました。

まとめたmiro
通勤中に解いた問題数の推移(1日4問計算なので細く長くやっていた事がわかる)

10月 模試をやるが点数が伸びないことに気づき焦る

宅建Youtuberだけではなくて、スクール人気講師も予想模試を販売しています。試験2週間前に、500円で買える模試を2つ購入してやってみました。

結果は32点。去年とほぼ変わらず落ちる点数。
このまま行くとまずい。山を張らないと一発逆転はなさそうだと、予想問題と心中する(予想問題の振り返りしかやらない)ことに。

11月 合格して褒めてもらえる

なんとその張った山があたり、自身の過去最高点。
無事に「デザイナーなのに、なぜ宅建を!?」が完了しました。

Q. 「デザイナーなのに、なぜ宅建を?」

受けると言ったら必ず聞かれる「なぜデザイナーなのに宅建を?」
裏返すと「意味あるの?」と聞かれているのですが、自分自身も「なぜなんでしょう…わかりませんね…」と思っていました。

(ちなみに、宅建士登録していないできないことは、①重要事項の説明、②定められた書面(契約書等)への記名の2つなので、業務上の意味は全くありません。)

そのアンサーを求めるラブコールを社内でもらったので、応えたいと思います。

ラブコール(というなの圧)

A.「あれは一種の儀式だった」

終わったいまは「あれは儀式だったんだ🧙」と思っています。
はて?🤔…ですよね。もうすこし言い換えると「不動産ドメインの当事者として一歩踏み出した印」と捉えています。

おもむろにslackで呟いてみたが🤔なリアクションされる様子(それはそうです)

デザイナーであるまえに、不動産・金融ドメインの会社で働く一員である

ここからは個人の意見ですが「デザイナーは当事者になるべき」という風に考えています(ここでの当事者とは、「デザイナーはただの関係者ではなく、自身の責任で表現できるくらいにドメインを深く理解し関与する一員」をイメージしています)。

もちろん、デザイナーの期待役割である「作る」ことを全うすることも大事ですが、個人的には事業に寄与しなければ不十分だと感じます。

ではどうしたら当事者になれるか。所属している組織の中で人間関係を作っていくことや、組織の中で自分の役割を見つけて、「自分のできることってこういうことかも?」と実践して周りに見せていくことが必要だと考えます。実践の繰り返しによって「デザイナー↔非デザイナー」「作る人↔依頼する側」という対立関係から、対等に一員として話すことができるからです。

では、改めて資格取得のプロセスを捉え直すと、宅建 = 不動産領域で業務する多くの人が踏むプロセスであり、そこに「デザイナー」が挑戦するというのは「デザイナーという枠を超えて、不動産業務に関する理解を深める一歩と捉えられます。

つまるところ「業界の当事者」としての立場を踏み出したことを見せる儀式だったのだと考えています。

同じように資格を取っていた隣のチームのエンジニア@zabethさんは「覚悟を示す」と表現していましたが、背景にある意図は同じではないでしょうか。

※ちなみに資格の話ばかりしてますが、LearningAnimalな人が多いだけで、もちろん資格取ることが働くことの目的ではありません!

最後に

さて、ここまで今回はなぜデザイナーなのに受けたのか、プロセスとその背景にある思想を書いてきましたが、だんだん自分でも何を言っているのか自分でもわからなくなってきたので、このあたりで締めたいと思います。

自分はこんな感じ(?)ですが、他のデザインチームメンバーはクリエイティブに強みを持っていたり、みんな違うデザイン観を持ちあわせています。
金融、不動産、マーケティング、デザイン以外のプロフェッショナルもたくさんいます。刺激的な人が多いチームです。

すこしでもMDMが少し気になった!という方、カジュアルにお話しましょう!🤝

明日のMDMアドベントカレンダー7日目は、kuchiiさんが、社内部活の「坐禅部」について寄稿してくださるようです。精神を統一して待ちましょう🙏


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