リチウムイオン電池の正極材料の変遷
初のNote投稿で若干緊張しております。Battery356と申します。
最近リチウムイオン電池(以下、LiB)界隈が喧しいですが、CATLやPanasonicといった名前は聞いたことが有っても、LiBの最新技術の何が凄くてどこが画期的なのか分かりづらい分野なのではないかと思います。
かの発明王エジソンは二コラ・テスラと直交電流戦争を繰り広げましたが、電池についてこんなことを書き記しています。
The storage battery is, in my opinion, a catch penny, a sensation, a mechanism for swindling he public by stock companies. The storage battery is one of those peculiar things which appeals to the imagination, and no more perfect thing could be desired by stock swindlers than that very selfsame thing… Just as soon as a man gets working on the secondary battery it brings out his latent capacity for liying.
by Thomas Edison
ここまででは無くとも、いつ実現されるか分からない次世代電池がお金になりそうだと思うのはアントニオ猪木(”永久電池”で検索してみて下さい)だけでは無いのかもしれません。
蓄電池とはGestell(人を駆り立てるよう)なデバイスなんでしょうか。いつか実現する夢の技術なのでしょうか。本Noteでは蓄電池(二次電池)について、技術的な内容について少しだけ詳しく、かつ研究者や発明者の人間ドラマとして記して行きたいと思います。
そこで先ずは二次電池の性能向上に大きく寄与する正極材料に注目して、今年鬼籍に入られたGoodenough博士が研究したCathode active materials(LCO、LNO、LFP)について書いて行きたいと思います。ちなみにGoodenoghなどの電池研究者の嫉妬や裏切りの人間ドラマが「バッテリーウォーズ 次世代電池開発競争の最前線」で読むことが出来ます。
バッテリーウォーズ 次世代電池開発競争の最前線 | スティーヴ・レヴィン
この本を下敷きにしつつ、必要に応じて技術的な深堀りをしていければと思いますので、次回以降よろしくお願い致します。
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