検尿登校
不登校になると、身体測定、スポーツテストなど
授業でもなく、学校行事でもなく、なんとなく行っておいた方が
自分の身体のことがわかる、ということから、
親としても若干迷う行事みたいなものがあります。
中でもこの春に迎え撃つは「検尿」です。
もちろん子どもは学校に行かないので、子ども自身が提出することができず、この時期になると「X」で「検尿登校」なるワードが若干にぎわいます。
つまり、親が持っていくので、検尿だけ学校に行くことからこんな呼び方がされています。
正直、親としては面倒なので本当に持って行った方がよいか迷うが、
最終的には身体のことなので、
やっぱり持って行っとこう、となることが多いと思います。
ただ、私もそうですが、一度も引っかかったことがなく、本当に持っていく必要があるのか、、、気になるところです。
本日は以下の文献から検尿の有用性を転記してみます。
0674-0679.pdf (med-all.net)
結論を先に言うと、「腎臓系の病気の早期発見に役に立つため、持っていくことは有用」っぽいです。
一部抜粋すると以下の通りです。
・学校検尿は、1974年4月より学校保健法の改訂施行により開始
・少なくとも尿蛋白・潜血・ 尿糖がチェックされる
・2010年に東京で実施された学校検尿では、最終的に 顕微鏡的血尿は全対象の約1%に,蛋白尿は約0.3~0.5%に,蛋白尿血尿合併は約0.1%にみられた
・新規に IgA 腎症と診断した 551人のうち,431人(78.2%)は学校検尿,97人(17.6%) は肉眼的血尿,残り23人(4.2%)は浮腫を契機に発見
・学校検尿を受けた世代における透析導入患者は減少
面倒ですし、なんとなく学校に持っていくまで不潔感があったりと、
あまりうれしくない行事?ですが、
データを見る限り、この学校検尿によりそれなりに有効な結果が出ているようです。
なので、少々面倒なのは目をつぶって、検尿登校してみませんか?
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