2022年上半期のベスト30曲
今年も半年が過ぎました。今年はコロナ禍の影響等でリリースが出来てなかったアルバムが一気にリリースされた印象もあり、音楽が充実していた印象があります。なのでいつもはベスト10曲を選んでましたが、今回はベスト30曲で選んでみようと思います。
30位 裸の勇者(Vaundy)
アニメ「王様ランキング」のテーマソング。King Gnu「BOY」に続き、起用されるミュージシャンが良い。Vaundyって「東京フラッシュ」のような80'sのようなオシャレサウンドだけじゃなくストレートなロックもあるんだなぁと聴いてましたが、ギター伴奏から始まり、歌メロから盛り上げていくソングライティングにセンスを感じるし、何より歌声が良いなと。
Vaundyは菅田将暉への楽曲提供も担当し、さらに注目されていきますよね。
29位 ショック!(サカナクション )
テレビドラマ放送時に「モス」が主題歌だった「ルパンの娘」の映画主題歌であった「ショック!」。コンセプトアルバム『アダプト』リリース前のツアーに先駆けた配信ライブにて披露され、その時のライブ映像に音源の載っけたものがまんまMVとなっている。架空のワイドショーのセット、嶋田久作らの好演、山口一郎が考えたダンス等が面白い。武嶋聡のサックスらホーンが活躍する点もサカナクションには珍しく感じる。
皮肉にも「ショック!」な出来事に見舞われたサカナクションですが、山口一郎の対応は一番ファンに対して誠意ある対応だったと思います。
28位 hide and seek(ポルカドットスティングレイ)
なんとなくで聴いてしまうとバンドの曲だと気づかないくらいR&B要素もあるサウンド。彼女の歌声はもちろんですが、ギターにはポルカを感じつつも、全部英語詞な点もポルカのイメージと違うタイプの作品であることに新しさを感じました。
27位 Space Travelar(TAIKING)
Suchmosのギターで藤井風らのサポート活動も行うTAIKINGのソロ。SuchmosというとYONCEのクールな歌声の印象が強かっただけに、TAIKINGの歌声は甘い印象。この甘さがSuchmosとはまた違う魅力を感じて良いです。
26位 まるごと(CHAI)
新たな時代を作るようなメッセージ性と技術の高いサウンドが世界的にも注目されるバンド。ドラマ「恋せぬふたり」の主題歌。クセになるサウンドが印象的で好き。
25位 夢の島セレナーデ(20th Century)
2021年にV6が解散し、V6のグループ内ユニットのうち、メンバーの退社のなかった20th Century、通称トニセンは活動を継続。V6と引っ掛けたOisixのCM出演も経て、配信シングルも発売。サニーデイ・サービスの曽我部恵一が提供、サニーデイが演奏を担当している。SMAPの解散(新しい地図としても活動しているものの、香取慎吾のソロ活動が目立ち、また事務所残留の木村拓哉もソロ活動)、TOKIOの音楽活動離れもあり、今後、ベテラングループアイドルのあり方を示すのはトニセンなんだろうなと。ベテランたちの歌唱はサニーデイのサウンドとも相性ピッタリです。
ジャニーズの配信してるグループもそれなりに増えてきました。嵐、堂本剛、堂本光一、KAT-TUN(最近の楽曲のみ)、キスマイ(LINE MUSICのみ)に続き、今回のトニセン、二宮和成のカバーアルバムも配信開始。ただ、欲を言えば全グループ、せめて過去曲か一部楽曲だけでもと思います。(サブスクにないという理由で、今回のランキングからTiKToKでも話題のSnow Man「ブラザービート」を外してたりするので…。
24位 LOVE VS.LOVE(ENDRECHERI)
こちらもジャニーズから。といっても、アイドルというより日本で一番有名なファンクミュージシャンとなった堂本剛のソロプロジェクト・ENDRECHERI。初の配信シングルとなったこの曲は、世界へ向けたメッセージソングとなっています。
サマーソニックに出演とのこと。2019年出演時に観る予定だったにも関わらず、出演予定のステージが使用不可になったため観ることができなかったので、今年こそリベンジを果たしたいと個人的な話。
23位 満漢全席(ももいろクローバーZ)
ももクロ6thアルバム『祝典』に収録された餓鬼レンジャーによるラップ曲。チャイニーズなサウンドに、ももクロメンバーが1人ずつラップ。ラップとももクロの明るい歌声は相性がいいと思います。
過去にはMURO・SUIら、鎮座DOOPNESSやいとうせいこうらもラップソングを手がけており、サ上とロ吉とのコラボ、近年のももクロ作品の最重要作家invisible mannersはヒプノシスマイクの楽曲制作でも知られており、ラップも得意とする製作陣にも恵まれているももクロ。彼女たちがリズム感が磨かれていることもこの楽曲からも明らかですね。
22位 Bloom(Dios)
元ぼくのりりっくのぼうよみのたなか、ギタリストichika Nito、ササノマリイの3人によるバンド。それぞれの個性がありながらその個性たちが融合してカッコいいサウンドが生み出されている点がすばらしすぎます。
21位 ミックスナッツ(Official髭男dism)
話題のアニメ「SPY×FAMILY」の主題歌として起用された楽曲。かなりジャジーなサウンドながらポップスという高度さと分かりやすさを共存させる凄さは流石のヒゲダン。
20位 もののけだもの(パスピエ)
アルバムごとにスタイルを変えてくるパスピエだけど、それでもパスピエだなぁって感じがしました。タイトルから遊び心があるのも良い!
19位 Q(Tempalay)
Tempalayも唯一無二ですね。WOWWOWのドラマ「青野くんに触りたいから死にたい」のテーマで、同じくテーマの「憑依」と一体になったMVは常田大希が主宰するPERIMETRONの制作です。
18位 One Night Carnival(木梨憲武)
全曲が氣志團の「One Night Carnival」のトリビュートアルバム『All Night Carnival』。浜崎あゆみやBiSH、スカパラ、鬼龍院翔、WANIMA、ももクロら氣志團万博でもお馴染みのメンツがならぶ中、矢島美容室(あれはDJ OZMAだ!)等でも縁のあるとんねるずの木梨憲武も参加している。
このカバーが凄くて、和の印象のサウンドの中、あの有名台詞を「こっちきんしゃいな」に変更されているところから、原曲のメロからやや遅れながら展開するが、サビでついに原形を完全に逸脱します。歌というより口上になってしまう笑 以後、実際に聴いて確認してほしいですが、とにかく全曲同じ曲のトリビュートだからこそ成り立った、はちゃめちゃカバーだと思います。
コンビでの地上波レギュラー番組が終了してしまったとんねるずだけど、お笑いとかバラエティの枠に囚われなくなったことによって、かえって良いもの、面白いもの生み出してるなぁと再認識。
18位 YOIMIYA(ばってん少女隊)
ばってん少女隊は「OiSa」が話題となり、中毒性×お祭りの路線感もある楽曲としてケンモチヒデフミから提供を受けたのが「YOIMIYA」。オシャレなサウンドが耳に残りすごく良いです!
17位 食虫植物(笹川真生)
とある理由で(2位で分かる)興味を持った笹川真生。Lovemusicで川谷絵音も笹川のことを紹介しており、ポストロックのサウンドが耳に残る。
ちなみにジェンダーレスな歌声の笹川さん、男性だそうです。
15位 HORIZON(TEAM SHACHI)
愛知県を拠点とするラウドポップユニット、TEAM SHACHI(以前はこれでシャチと読ませていたが、チームシャチへと改名)。
サブスクの普及で、イントロが短いor無い曲が多くなった中で、この曲はイントロが1分近くあり、このあえての長いイントロが中々チャレンジ精神を感じて良いなぁと思います。一サビ後の坂本遥奈のラップは迫力があり、日に日にレベルアップしている。彼女はKICK THE CAN CREWのMCU(過去にコラボや楽曲提供もしている)の推しメンでもあります。
TEAM SHACHIは自主レーベル立ち上げを発表しており、この曲が収録されたアルバム『TEAM』を最後にワーナーミュージックを離れる。
彼女たちの所属するスターダストプラネット(ももクロやエビ中らが所属)には先程挙げているばってん少女隊(2位に入ってる)がメジャーから自主レーベルへと移った後に、「OiSa」が話題になるなど、メジャーにこだわらずに結果を出しているグループもあり今後も期待したいです。
14位 喜劇(星野源)
こちらもアニメ主題歌。「SPY×FAMILY」のテーマ曲。オープニングがヒゲダン、エンディングが星野源と豪華で音楽性も高いというアニメ。「アーニャ、高い音楽性が好き!」なのかもしれない笑
星野源はYouTubeで対談企画をやっており6月は星野源のバンドメンバーでもあるペトロールズ の長岡亮介。7月は同じ埼玉県出身のハライチ澤部が出演とこちらも注目です。
13位 カメレオン(King Gnu)
菅田まさし…ではなく菅田将暉の主演ドラマ「ミステリと言うなかれ」の主題歌。MVのCGアニメも印象的で、楽曲の終わり方も突然。
2021年のベスト10を作成した時に時に間に合わなくて外しており、今回も2021年の曲ということで入れてませんが、2021年末にリリースされた「逆夢」もめちゃくちゃ良いです。壮大なストリングスバラードにギターロックもカントリー調も詰め込まれてアニメ主題歌ながら人生にもしっかりリンクするような作品で、最近のお気に入り曲です。
ミレパもまさかの紅白出場。「攻殻機動隊」主題歌のリリース。最近のアナウンスから推察すると、視野をさらに広げている今後の展望にも期待したいですね。
12位 摩天楼(iri)
R&Bとヒップホップが心地よいシンガーソングライターiriがアルバム『neon』をリリースしました。アルバムの前半は宇宙をイメージしたそうで、スペイシーなサウンドの印象もあります。「摩天楼」はTHE FIRST TAKEでも披露されました。
THE FIRST TAKEでは「Wonderland」も披露された他、Sexy Zoneへの楽曲提供、RADWIMPSやmilet作品への参加、関ジャムへも出演するなど、注目度をより高めてますね。
11位 たぶん、Maybe 明治 feat.あ、たぎれんたろう(レキシ)
日本史をテーマにユニークな楽曲を多くリリースする池田貴史。この曲は、3年半ぶりのアルバムとなった『レキシチ』に収録されています。Awesome City Clubのatagiが参加しているこの曲は、池田があまり描いてこなかった明治について。江戸から明治へ切り替わる期待感と不安をシティポップなサウンドに乗せて作る中で、Awesomeのatagiが浮かび、オファーを出したとのことです。MVにはお笑いユニットのジェラードンも出演しています。
『レキシチ』は他にカネコアヤノとの『マイ草履 feat.にゃん北朝時代』は、豊臣秀吉が織田信長の草履を懐で暖めた逸話をモチーフに、MVにはレキシファンである安達祐実(祐実の宮さま)が出演。打首獄門同好会との『鬼の副長HIZIKATA feat.ぼく、獄門くん』は、新撰組の土方歳三や近藤勇が歌詞に出つつも、ひじかたこしひざと引っ掛けたりするユニークさは、筋トレの曲もある生活密着型バンドの打首らしくもあり、サウンドも打首サウンド。MVにも打首は出演しています。
10位 BADモード(宇多田ヒカル)
あらゆる音楽を貪欲に取り上げられながらも、ネトフリやUber Eatsのようなコロナ禍を象徴するようなフレーズを並べるすごくマニアックなものと人々の生活を絶妙に入れ込める強さ。
9位 damn(藤井風)
紅白での大活躍ヒコロヒー、シソンヌらと「藤井風テレビ」なるコント番組に出演するなど、エンターティナーとしてお茶の間レベルになりつつある藤井風。2ndアルバム『LOVE ALL SERVE ALL』も話題となり、「まつり」などが注目されてますが、「damn」は「藤井風テレビ」にイントロが使われ、曲中には、藤井風の過去の楽曲のメロディと歌詞を連想させる場面がある点も面白い。
「藤井風テレビ」は昭和の音楽バラエティ、「SMAP×SMAP」や「堂本兄弟」近年では「おげんさんといっしょ」にも匹敵するバラエティへと成長する可能性も秘めていると思うので、是非とも続編を期待してます!
8位 Pieces(WONK)
King Gnuやmillennium paradeにメンバーがサポート参加し、香取慎吾、和田アキ子とも共演するWONK。最近では、江﨑文武のTV出演も多いですね。時の流れとともに失せる“記憶”をテーマにした楽曲。サウンドから感じる喪失感とその中にある意思の強さみたいなものが自分には感じ取れた気がします。
7位 KAPO(中村佳穂)
即興性のある楽曲が関ジャムでも注目され、2021年はアニメ映画「竜とそばかすの姫」の声優とmillennium paradeが担当した主題歌「U」で紅白出場も果たした中村佳穂。
シンプルなサウンドながら、しっかり引き込む楽器の音色や技術のある音楽でさすがだなと。
6位 Tokyo State of Mind(Kan Sano)
ソウルやヒップホップ、ジャズなどの音楽を取り込む音楽に、Fishmansカバーやともさかりえらもゲストで参加する作品の中、チルアウトなサウンドのリード曲が良いですね。
5位 春は溶けて(indigo la End)
2021年、FM802のキャンペーンソングとして、川谷と長屋晴子(緑黄色社会)、北村匠海(DISH//)、三原康司(フレデリック)、ホリエアツシ(ストレイテナー)、yamaが歌うRadio Bootsyが歌唱した曲のindigoによるセルフカバー。
原曲のサウンドが上手いことindigoサウンドになっていてそこがすごく良かった。(同時にしっかり聴いて聴き比べられない、聴き比べを提案できないのが残念。
川谷絵音、ゲスの極み乙女はベストアルバムがリリース。1曲入りの過去曲を繋げた楽曲となったり、「。」が取れました。ジェニーハイは映画主題歌、美的計画も初のアルバム、さらにラランド・サーヤと新バンド礼賛を組んだり、どの活動も同時進行していて常にワクワクさせてくれますね。
4位 いとをかし(椎名林檎)
あの椎名林檎がまさかのテレビアニメ「おじゃる丸」のエンディングテーマを。しかも、事変活動中2年以上ぶりの椎名林檎ソロ名義でのリリース(ただし、トリビュートアルバムでソロ名義で2曲カバー参加)。
自分、やんごとない人じゃない無粋な人間なので笑「おじゃる丸、俺が子どもの頃からずっとしゃくパクって未来の人の家居候してんのかよ!」(流石に無粋すぎる笑)とか思ってしまうんですが。林檎様は同期の「おじゃるさま」の想いをしっかり汲み取った歌詞を、林正樹のピアノのみの伴奏に林檎様の歌声。イントロの変則的リズムからの歌唱。自分でも分かるやんごとなさがこの曲にある。
なお、今年は東京事変もNHKみんなのうたに「ふつうとは」という楽曲を提供しており、椎名林檎×子ども向け番組というのも面白いなと。
3位 Metro(新東京)
EP『新東京 #2』の最初の曲で、曲を再生するといきなり歌声から曲が始まる。2021年結成の現役大学生ながら、アーバンなサウンドに心地よさを感じ、今後の飛躍への期待も込めて3位にしてみました。
関ジャムで取り上げられたり、歌番組にも出演するなど、注目度も高まってますね。
2位 宇宙は砂時計(私立恵比寿中学)
セルフタイトル『私立恵比寿中学』に収録された作詞作曲がキタニタツヤ、編曲はキタニと笹川真生との共作となった楽曲。
アルバムは大橋ちっぽけやSaucy Dog、たむらぱん、杉山勝彦らを起用した元気さや熱い印象のポップスがある一方、クールなダンスチューン等、多彩な楽曲はアイドルだからこそ、エビ中だからこそなお家芸。「宇宙は砂時計」はイントロの逆再生でも曲が成立する様にできている違和感を抱くフレーズからメンバーがリレーしながらクールに歌う流れがいい。その後タイトルの通り壮大になっていく展開の中、2021年5月転入(加入)のココユノノカも含めた9人がそれぞれリレーして歌唱している。アルバムの中でもこの曲に今後のエビ中の可能性も感じたし、提供者のキタニタツヤや笹川真生にも興味を抱きました。
エビ中はグループを歌唱ダンスで長らく支えてきた柏木ひなたの年内の転校(脱退)を発表。そんな中、自身で楽曲も制作してきた安本彩花がMAISONdesのリミックスを担当。ココユノノカの成長も著しく、新メンバーオーディションも実施中。期待と不安が入り混じりつつも、今後に更に面白くなりそう。
1位 Melody(岡野昭仁 & 井口理)
井口理がニッポン放送のオールナイトニッポンのパーソナリティを務めていた2019年〜2020年に、井口が「直撃世代」だったというポルノグラフィティのカラオケをする企画が2度あり、その井口がパーソナリティを卒業する3月の企画時に、サプライズで岡野昭仁が登場した回が話題となり、そこからの縁が世代を超えた今回のコラボ企画へと繋がりました。
BREIMENのおしゃれなサウンドに乗って昭仁と井口が歌う姿は新鮮でした。昭仁はポルノ以外でも歌っていたものの、ポルノ以外でテレビで歌唱しているイメージはあまりなかったし、井口はKing Gnuやmillennium pardeで常田大希の制作した楽曲以外を歌うことがなかった。その2人と地上波ゴールデンタイムのテレビ初パフォーマンスとなったBREIMENも含めて、この3組が化学反応を起こした点が素晴らしかったです。
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