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SMAPと楽曲提供者が被っている私立恵比寿中学の楽曲

 SMAPファンの方は、覚えていらっしゃるでしょうか?SMAPがミュージックステーションに出演した際に、SMAPのメンバーに私立恵比寿中学のメンバーがハマったあの回を、あれは2015年の2月のことでしたから、もう7年前のことになりますね。あの後、SMAPは解散し、エビ中もあまりにも様々なことがありました。

 2017年にグループを離れてしまった廣田あいかの声の印象ばかりがあまりにも強く残っているとは思われますが、実は楽曲面でもエビ中と関連性があり、楽曲提供者が多く被っています。そんな、被っている提供者を一部紹介してみたいと思います。


1.ヒャダイン

 エビ中とSMAPが共演した回でエビ中がパフォーマンスした曲が印象に残っている方もいらっしゃると思いますが、「金八DANCE MUSIC」はMステに出たいと歌っているユニークな楽曲ですね。

 エビ中の楽曲を多く手掛けているヒャダインですが、SMAPにも「手を繋ごう」、「おはよう」、「Silence」の3曲の作詞作曲と「ココカラ 〜ヒャダインのリリリリ☆リミックス〜」のリミックスを手掛けています。


2.宮藤官九郎

 脚本家、俳優としてだけでなくミュージシャンとしてグループ魂に所属。自身のドラマに関するものもそれ以外も含め、楽曲提供SMAPへの提供「BANG! BANG! バカンス!」はあまりにも名曲。「世界に一つだけの花」や「Triangle」であまりにもスケールの大きな曲を求められてしまっていたSMAPが、そこから解放されるように、無責任な歌詞が賛否割れてしまった印象がありますが(当時自分の周りは否の方が多かったかもしれない)、でもこういう曲歌っておくことで、イメージを背負いすぎずにすんだし、なによりバカになれる感じが良かったなぁと思う。

 (これは、エビ中が2017年、激動だった時にメッセージ性の強い楽曲を歌唱することが多かったことから解放される様に2018年のシングルに「でかどんでん」を歌ったのにも似ているのかもしれない。)

 クドカンはエビ中へも、「元気しかない」の作詞を担当しています。こちらもユニークでいいですよ!


3.シライシ紗トリ

 SMAP、エビ中ともに3曲に関わっています。SMAPへは、「freebird」(作詞・作曲・編曲)、「sunrise, sunshine」、「SPECIAL」の3曲に作詞・作曲・編曲で関わっています。なによりも、「freebird」は名曲だなと思うのは、様々なSMAPの楽曲がある中でも、ザ・SMAPだなぁと思うサウンドの楽曲で好きですね。

 エビ中へは「パクチー」、「夏だぜジョニー」、「中人DANCE MUSIC」の3曲ですが、内「夏だぜジョニー」は、ORANGERANGEのRYOと共作、「中人DANCE MUSIC」は米米CLUBの石井竜也が作曲を担当(作詞・編曲がシライシ)しています。なので、単独で手掛けている「パクチー」を取り上げてみます。歌詞はユニークな反面、サウンドはかっこ良いこのギャップは中々クセになります。


4.菅野よう子

 作曲家・編曲家・音楽プロデューサーとして、膨大の楽曲を制作し、アニメも含めたサントラも手掛け、歌のある楽曲もインストの楽曲も手掛けている菅野よう子。SMAPへは、「Song of X'smap」、「Jazz」、「not alone 〜幸せになろうよ〜」、「さかさまの空」、「gift」 、「Theme of gift -prologue-」、「Theme of gift -epilogue-」、「GIFT from SMAP」の作曲を手掛けています。また「Joy!!」も編曲を担当しています。何よりも取り上げたいのは「さかさまの空」です。朝ドラ「梅ちゃん先生」の主題歌に起用されました。サウンドから感じる温かみが、朝聴くのにすごく良いなぁと思います。

 一方で、エビ中へは、いや五五七二三二〇へは、「ポンパラペコルナパピヨッタ」という、「いやどんなタイトルだよ!」って思われるかもしれませんが、楽曲聴くとより「いやどんな曲だよ!」ってなると思います。「さかさまの空」と同じ人が作ったとは思えないほどの挑戦的なサウンドです。ちなみに自分がエビ中の楽曲にハマった最初のきっかけの楽曲です。


5.尾崎世界観

 クリープハイプのボーカル・ソングライターとして、また小説家としても芥川賞候補になるまでの活躍をする尾崎。初の楽曲提供となったのがSMAPの「ハロー」。ハローキティの記念ソングとして制作された「ハロー」は、自分自身SMAPの楽曲の中で上位に好きな楽曲で、楽曲が当時のクリープのイメージと違ったこともあってすごく印象に残りました。

 SMAPに提供した後、次に提供したのがエビ中で、「蛍の光」は尾崎のギターにエビ中がユニゾンで歌唱した曲で、後にクリープがセルフカバーしています。


6.西寺郷太

 NONA REEVESのシンガーで楽曲提供や音楽以外の活動も行っております。ジャニーズへの楽曲提供も多いですが、ジャニーズフリークとしても知られています。SMAPへは「SWING」作詞・作曲(谷口尚久との共作)エビ中へは「スウィーテスト・多忙。」の作詞と「b.l.a.c.k_h.O.l.e」の作詞・作曲・編曲を提供しています。


7.川谷絵音

 indigo la End、ゲスの極み乙女。、ジェニーハイ等、様々なバンドでの活動や楽曲提供でも知られる川谷。最近では、MISIA、郷ひろみ、関ジャニ、原田知世らへも提供しています。

 その川谷が初めて提供したのが、SMAPであり、「アマノジャク」と「好きよ」の2曲を提供しました。「アマノジャク」は歌詞の言い回しが印象的なゲスに近い曲で、「好きよ」はスローなバラードで良いです。タイプの違う2曲を提供するのが、当時2つのバンドをかけ持っていた川谷への期待もあったのかもしれません。

 更には、結果的にはSMAPのラストシングルになってしまう曲「愛が止まるまでは」を提供しました。ジャケ写がビートルズの『Abbey Road』を意識した、横断歩道がピアノになっている様に、ピアノが曲の中で印象的に活躍していて、SMAPがクールに歌う姿も好きですね

 2016年、相互が活動を停止してしまう事態になってしまいますが、その後SMAPの元メンバー、香取、草彅、稲垣は事務所を退社し、3人が一緒であったり別々に音楽活動を行い、2018年稲垣吾郎へ「SUZUNARI」を提供しました。

 エビ中へは2019年、エビ中主演のドラマの主題歌とその挿入歌として「トレンディガール」と「あなたのダンスで騒がしい」を提供しました。「トレンディガール」は、ぞくぞくするイントロから演奏陣の難度の高いサウンドに歌唱を乗せるエビ中のレベルの高さを際立たせる楽曲です。「あなたのダンスで騒がしい」は、ちゃんMARIによるキーボードのイントロから楽曲から「トレンディガール」とは対照的な、疾走感のあるクールさがこれまたいいですね。


8.TAKUYA

 JUDY AND MARYのギターとして活動したTAKUYA。SMAPへは、シングルとしてリリース予定だったにもかかわらず、発売中止になってしまった経緯を持つ「ススメ!」を提供。

 エビ中へは、MVが可愛らしく、ベートーヴェン「歓喜の歌」の引用も面白い「ハイタテキ!」、『紅の豚』との歌詞のリンクも面白い「紅の詩」を提供しました。


9.椎名林檎

 エビ中が初登場した回で、SMAPが歌っていたのが「華麗なる逆襲」でしたね。こちらは椎名林檎の楽曲提供作品です。ベテランアイドルの風格漂うかっこよさを表現していた楽曲と、草彅が出演していたドラマ『銭の戦争』のドラマとリンクするような歌詞やパフォーマンス(お札をばらまくシーンは印象的でしたね)が良かったです。ライブでもやって欲しかったですね…。もう一曲それ以前に、「真夏の脱獄者」も提供しています。共に椎名林檎にセルフカバーされています(「真夏の脱獄者」のみサブスク解禁)。

 エビ中へは、楽曲提供はしていませんが、椎名林檎のトリビュートアルバム『アダムとイヴの林檎』で「自由へ道連れ」をカバーしています。アイドルへの偏見をぶち壊す生歌高い歌唱スキルと、楽しそうに歌う姿にハマる人も多くいらっしゃったみたいですね。



※他にも、CHOKKAKUやCMJKなど、共通するミュージシャンがいます。

 界隈で注目されているものの世間的にはまだまだの知名度のミュージシャンやバンドをメジャーに引き上げるきっかけを作ってきたSMAPと、楽曲提供経験のあまりないミュージシャンから楽曲提供することの多いエビ中。また、様々なタイプの作曲家から楽曲提供を受けることも多い両者。元々方向性が近い傾向にあったこともあり、被っているミュージシャンも多いのかなぁと思います。

 最近では、新しい地図が「#Singing」を当時15歳のSASUKEから楽曲提供を受けたり、エビ中が当時18歳のMega Shinnosukeや当時16歳のさなりから提供を受けるなど、ミュージシャンの引っ張り上げ的役割は両者より充実してきていますね。


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