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【教育ニュース】教員採用試験の倍率が過去最低
こんにちは、TaKaです。
今日は教員採用試験の倍率についてお話しようと思います。
先日、教員採用試験の倍率が過去最低を更新したというニュースが出ていました。
ニュースの概要
2023年度に実施された公立学校の教員採用試験で、受験者数は前の年度から5344人減少して11万5619人、採用者数は440人増えて3万6421人となりました。採用倍率は3.2倍となり、調査が始まった1979年以降、過去最低となりました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/9c695b00ee60b6a55d3a1ba4809f0cd61cfa5b8b
近年の傾向
教員採用試験(以下、教採)の倍率は近年低下傾向にあり、過去最低も3年連続で更新されています。
この要因はさまざま考えられるのですが、文科省は分析として2つの要因を挙げています。
要因①
1つ目は採用数の増加です。
大量採用をした時代の教員が定年退職を迎えることなどで近年は採用数の増加が起こっています。
今回の教採でも昨年度と比べ、採用数は小中高合わせて440人増加しています。
このような採用数が増加していることから倍率の低下が考えられるとしています。
要因②
2つ目は既卒の受験者の減少です。
採用数増に伴い、新卒での合格率が高まるため、既卒での受験者が減少します。
今年度は、
・小学校で2273人
・中学校で1956人
・高等学校で1126人
の既卒の減少が起こっていました。
新卒の受験者も減少しているのですがそれ以上に既卒の受験者が減っていることが大きな要因としてあるようです。
個人的感想
個人的な感想としては、「長時間労働の影響はどうなのか?」という点です。
たしかに、大量退職の影響による採用数増や既卒受験者減も大きな要因だと思いますが、近年叫ばれる教員の長時間労働の影響はどうなのでしょうか?
岐阜県教育委員会が行った大学生を対象とした調査では「教員以外の進路を選んだ理由」として多かった回答が
①他にやりたい仕事が見つかったから
②休日出勤や長時間労働のイメージがあるから
③職務に対して待遇(給与等)が十分でないから
となっています。
この調査結果から、教採の倍率を考える際に学校現場の労働環境は無視できないでしょう。
今年度の教採では小学校において、新卒の受験者は369人減少しています。
既卒ほどではないものの、新卒の受験者も近年減少傾向にあるようです。
少子化による大学生の減少や免許取得可能な大学数などを踏まえて考える必要もありますが、免許取得をした学生が教員を目指しやすくする環境づくりはとても大切だと思います。
文科省も今後の取り組みのひとつとして、働き方改革の加速化など教職の魅力向上を掲げています。
今後の動きに注目です。