今の日本に一番必要なものは?
今回は疑問符付きのタイトルを付けてみました。
みなさんはこのように尋ねられたら何とお答えになりますか。
セミナーにその答えのヒント
昨日、東京大学大学院の鈴木宣弘教授のセミナーに参加してきました。
場所は大阪府堺市の泉北ニュータウンにあるビッグ・アイというところです。
会場近辺は道路のアップダウンが激しく自転車はきつかったですが何とかたどり着くことができました。
会場には顔なじみの参政党員の姿もちらほら
先生はテレビにも良く出演されているようですのでご存じの方も多いと思いますが、農林水産省の元官僚で、日本の農業政策に深く関わってこられた方です。
真面目そうなお顔からは想像できないユーモアたっぷりなお話ぶりで会場は始終和やかな雰囲気に包まれておりました。
お話の中身は日本の食糧問題や安全保障に関するちょっとお堅い話題でした。
しかし私たち日本人にとって大変重要なお話でした。
安心安全な国の条件とは
冒頭に触れました、日本人を守るために今一番必要なことは何か、という問いに対する答え、皆さんは何だと思われますか。
アメリカから在庫処分品の巡航ミサイルや欠陥品のオスプレイを買うことでしょうか?
効率の悪い都市部での農業を止めて株式会社化した大規模農園を作ることでしょうか?
もちろん質の良い護衛艦やミサイルを導入して国土を防衛することや、農業分野での高収益化を図ることは重要です。
しかし、それよりももっと重要なことがあると鈴木先生はおっしゃいます。
それは、ズバリ食料自給率の向上です。
ロシアが西側諸国からの総攻撃を食らって2年経っても全くへこたれないのは食料自給(とエネルギー自給)が完璧だからです。
翻って日本の食料自給率はどうでしょうか。
まずはこの現状を知ることが大切かと
公称では38%ということになっており、これが本当なら第三次世界大戦が本格化して世界の食料生産や物流が多少滞っても、日本人は何とか食い繋ぐことができるでしょう。
しかし先生によると現実はそんなに甘くはないそうです。
特に東京や大阪などの都市部では悲劇的に自給率が低く、何かあれば都市部の人間が真っ先に餓死するそうです。
有事の際の問題だけではありません。
平時であっても、日本政府の亡国的な農業政策により食の安全や健康は私たちの想像以上に蝕まれています。
セミナーではこの辺りのお話を詳しく伺ってきましたので、追々ご紹介していこうと思います。
最後にサインいただきました
会場で本を買ってサインしていただき、お名刺までいただきました。
サインが普通に読めて、私の買った本が鈴木先生の持ち物のようになってしまっておりますが、これはこれで良いです。
セミナーに行かないと聞けない話
セミナーではテレビはもちろんYoutubeでも話せないし本にも書けないような裏話をたくさん聞かせていただきました。
オフレコの内容なので詳しくは書けませんが、例えば農水官僚2人が国民生活に深刻な悪影響があると思われる政策の撤回を求めて決死の覚悟で総理大臣?官房長官?(Sで始まる姓が漢字一字の人)に陳情に行くと、
「そうかわかった。良く言ってくれた」
と褒められた直後に2人とも左遷されて部署内が凍り付く話とか、リアリティありすぎでした。
政策の現場で長年仕事をされてきた方のお話を直で聞くことで、日本の現状を肌で感じることができた氣がします。
おしまい
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