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【中薬を故事で学ぶ】 石斛の故事 〜月の仙女と紫楹仙姝の伝説〜
昔、月の仙女が天界の仙草「紫楹仙姝(しえいせんしゅ)」を、美しい山水の西湖の河畔の崖の上に投げたと言われています。この仙草は天地の霊気を凝縮し、陰を滋養する仙力を秘めていました。
その結果、山崖や河岸の草木は茂り、生命力に満ちあふれました。さらに、川辺の女性たちがこの川の水で毎日洗うことで、肌は美しい玉のようになり、永遠に老いることがありませんでした。
月の仙女は、王母娘娘から伝えられた「紫楹仙姝」の栽培方法を人々に授けました。これにより「紫楹仙姝」は千年にわたり地上の世界を潤し、「千年潤」と称されました。
現在、この仙草は「石斛(せっこく)」として知られています。「石」は石斛が初めて発見されたとき、それが石の上に生えていたことに由来します。「斛(こく)」は古代の測量単位で、一斛は十斗(100升、約180.39リットル)に相当します。また、斛は秦漢時代には皇室専用の酒器としても用いられ、尊厳と地位の象徴でした。
この草薬に「斛」という名前を付けることは、この植物が非常に貴重で稀少であり、大きな価値を持つことを示しています。
おしまい
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