【中薬を故事で学ぶ】 昇麻の故事 〜夢の予言〜
昔、趙という姓の家族がいました。
父親は外で小さな商売をしており、母親は家を切り盛りし、娘の青梅は他人の家で洗濯を手伝い家計を助けていました。
生活は貧しかったものの平和に暮らしていました。
しかし、青梅の母親が子宮脱になってしまいました。
数日で寝たきりになり、食事もとれず顔色が青白くなりました。
青梅と父親は医者を呼びましたが、病状は良くならず、母親の命が危うい状態となりました。
ある日、青梅は心配そうな父親に提案しました。
青梅:「父上、心配しても仕方ありません。誰かが母の病を治せたら、私はその人と結婚します!」
父親は驚きながらも、反対しました。
父親:「結婚は子供の遊びではない!」
青梅:「私たちは貧しく、母の治療費を払うお金がありません。母はこれまで一生懸命働いて生きてきました。私はそんな母を見捨てることはできません!」
最終的に、父親は同意し、治療できる者を求める広告を出しました。
その夜、青梅は夢で老神仙に会いました。
「竹馬が届く日が、洞房花燭(新婚の夜)の時である。」という言葉を聞きましたが、その意味が分かりませんでした。
あるところに貧しい青年がいました。
両親を亡くし、薬草を採ることで生計を立てていました。
彼も夢で老神仙に会い、「竹馬を届ける日が、洞房花燭の時である」という言葉を聞きました。
翌日、彼は治療のための求婚の話を聞き、すぐに薬草篭を背負い「竹馬」を探しに行きました。
彼は野草の下で茶色い「竹馬」を発見し、それを掘り出して趙家に届けました。
青梅の母親が「竹馬」で煮た薬を数日飲んだところ、病は徐々に回復しました。
青梅はその青年と結婚し、家族は幸せに暮らしました。
人々は「竹馬」の神秘的な効果を知り、その話は遠くまで広まりました。
その後、「竹馬」は「昇麻」とう中医薬として知られるようになりました。
おしまい
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