本質
こんにちわ。Takaです。
先日、こんな事がありました。
ある顧客が、クレームのような電話を入れていました。
しかも弊社のいくつかの店舗に入れてます。
内容は、仲介業者Aを挟まず、直接取引したい。
ということ。
我々は、Aから、この顧客の所有物件を買取しないかと、情報をもらってました。
我々の業界では、情報出の業者を飛ばす行為は抜き行為にあたり、ご法度です。
我々は、顧客に対し、丁重にお断りしておりましたが、それでも何度もかかってきます。
ある日、たまたま私がその電話に出てしまいました。
『しまった……引いてしもた……』
内心、誰も助けに来ないリングに立たされた感覚になり、カーンとゴングが鳴りました。
まぁそこから、止まらない。
話すわ話すわ。大きい声で、まくし立て、
言いたいことをずっと話す。
かれこれ、40分ぐらいかな。
でもね、たしかに、声はクレーマーなんだけど、話の内容は、筋が通ってるのよ。
その方が話すに、何度も不動産売買も経験してて、普段ならこんな事は絶対しない。
ただ、そのAと媒介契約を結んだ訳でもない。いきなりおたくの会社名を出して買う客がいると言うてきた。
でも、その担当はこちらが、色々交渉しても、話が出来ない。上司に代わってと言っても繋がない。頼りなくて不安。ほんとに何がどこまで本当なのか不安だから、直接電話した。とのこと。
うん。営業マンの僕、、納得。
取引を、するかどうか別として、この人の行動はごく自然。自分でもそうする。
しかも話せばきっちりわかる人。
最後は笑い声も出るぐらいの仲になった。
しかし、本社に連絡…
『言い方は荒いけど、別にずれたことは言ってないですよ』
本社の回答
『ややこしいので断って。Aから、直接やってもいいよと、言われてるが、そんなややこしい奴と取引しません』
と、一蹴。
ここで整理したい。
①弊社は、買えるなら買いたい物件である。
②Aが媒介前に弊社の名前を出し、あやふやな事を伝えてきた。
③売主さんは手元に残したい金額があり、それには明確な理由がある。
④その理由をAに伝えていたにも関わらず、それ以上の進展もない。頼りない。不安。
⑤その中で購入希望を出してくれた御社と直接話がしたかった。
これ、売主さん、何か悪いですか?
なぜ、本社は、ややこしいと判断したのでしょうか?
たしかに、あっちこっち電話したり、声がムダに大きかったり、ダメな部分、誤解を招く行動はあります。
でも、本質はそこじゃないんです。
この顧客の行動は、
Aの不甲斐なさが招いた不安、不信感からの行動なんですよね。
結果、この方とは取引する事なく、流れたのですが、僕としては、普通に良い取引が出来る可能性あったのになぁと思ってます。
イメージ、噂、一方的な記事やニュース…
巷にも普段の僕らの生活にも、印象が先行する事が多々あります。
今回の件で、改めて感じたのが、
何が本当のことなのか、何が事の本質なのか、しっかりと見極めていかないと、自由に情報が取れてしまう時代の、この情報に翻弄
されてしまうなと。
自分の目で見て耳で聞いて、肌で感じたものを見極めるようにしていきたいですね。
ではまた!!!