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【ダイエットとSDGs】

81kg。今年の年明けにサークルの新年会そして高校の友人の新年会をハシゴして家に帰ってきた時の体重計の表記だった。
正直覚悟はしていた。年末年始の実家帰省からの寝正月コンボ。これまで何度も80kgの大台を目前にして79kgさんが必死に歯を食いしばってくれていたが、遂に腹回りの最終防衛線が瓦解した。いやむしろ瓦解したと言うよりははち切れたという方が正確か。まあそんなところでお腹も数値も振り切れたわけだが、人生まだまだ21歳。残り79年の余生をお腹を出したまま過ごすわけにはいかないので、n度目の正直でダイエットを決意した。今回のダイエットはこれまでとは一味も二味も違うという意気込みで始めるために、まず具体的目標を定めることにした。期間は1月19日から5月18日までの丁度4ヶ月で、目標体重は71kg。ちょうど4ヶ月で10kg体重を落とす算段だ。具体的プランでは食事を意識して間食を減らし晩御飯の主食のお米を食べず、おかずだけでお腹を満たす、また週に2回ほどワークアウトジムに行き、トレーニング後にランニングマシンに乗り汗を流すことを定めた。71kgがどれほどの肉体のプロポーションを持つかはわからないが、とりあえず腹回りを絞って夏までに綺麗な逆三角形を目指したい。逆三角形の上の二角は肩や胸や背中のワークアウトさんに任せるとして、三角形の下のラインはお腹を凹ませること以外に道はない。

そんなこんなでサボりながら現時点(3月6日)で77kgまで戻したが、ここで僕のダイエットの天敵が現れた。正確には最近現れたというより、潜在的な敵であったが、最近の生活リズムでその敵の凶悪さが露見してきた。その敵とは、
「コンビニの廃棄弁当」である。僕はかれこれ2年ほどファ◯リーマートで働いているのだが、如何せんうちのコンビニは廃棄の弁当が多い。コンビニエンスストアという資本主義、薄利多売主義の権化みたいなお店では仕方のないことかもしれないがそれでも廃棄の量が多すぎる。うちのお店では出た廃棄は店内で食べる分には問題なく、お金のない苦学生のアルバイトとしてはこの上ない職場なのだが、あまりにも摂取できるカロリーが多すぎる。最近復活した出町の餃子やさんは食後の皿洗い30分でお腹いっぱい食べさせてくれるらしいがうちのファミ◯ーマートでも1時間でも働いたらお腹いっぱいどころか翌日まで活動できるカロリーを摂取できる。学生の味方、ファ◯リーマート。そういうわけでかれこれ2年間で累計10万円以上も食費を浮かしてきた僕だが、ダイエットをするにあたりコンビニの廃棄弁当が初めて牙を剥いてきた。基本的に廃棄になるような弁当や食材はダイエッター向けのヘルシー食材ではなく効率的にカロリーを摂取するために作られたお弁当であるので、それらのお弁当を食べ続ける限り体重は落ちない(気がする)。もちろんバイトを上がったあとに廃棄弁当を食べずに家に帰宅してヘルシーな晩御飯を自炊すれば良いのだが、いうまでもなくそれでは食費がかかる。食費を浮かせることができないコンビニバイトなど最低賃金の職業以外の何者でもない(怒られる)。
正直言って、ダイエットをとるか食費削減をとるかの2択で言えば僕の中ではこの天秤は釣り合っているしかしよく考えるとこの天秤にはまだ乗せられていない錘が存在する。それは、未来の僕たち未来の地球のために持続可能な開発目標を定めているSDGsだ。コンビニの弁当を廃棄にすることはSDGsの17の達成目標のうちの
1.貧困をなくそう 2.飢餓をゼロに 12.つくる責任つかう責任 
に反する。僕は自分の食費削減などといった矮小で自己中心的な目的のためだけに廃棄弁当を食べているのではなく、我々の住む地球環境未来のことを考えて廃棄弁当を食べているのだ。僕の体重削減の目標達成が遠のいても、その分地球環境に対して貢献していると考えれば、廃棄弁当もミシュラン3つ星のフルコースに匹敵する多幸感を得られる。
なので僕は僕自身のお腹周りと1月の自分に対して申し訳ない気持ちと、今日もまた一日自分にできるささやかで、しかし紛れもない世界への貢献という二つのの思いに板挟みになりながら、今日もコンビニの廃棄弁当を食べた。2個も。

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