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50歳からの音楽活動
この度、50歳を迎え、年度末を目途に事業代表に就任することになりました。これまで実質的な経営者として業務に携わっていましたが、今後は正式に代表という立場を担うことになります。
代表就任については、正直なところ自ら志願したものではありません。そもそも、現在の事業に携わる前は、就職志向が強く、様々な資格や免許を取得し就職内定を得ていた時期もありました。安定した職に就けば、週末や公休日に好きな音楽に集中できる時間や心の安らぎが得られると考えていました。
しかし、実際にはそうはなりませんでした。誰かがやらなければならない状況だったのです。
代表就任により、これまで以上に音楽に向き合う時間が減ってしまうのではないかとの懸念がありました。同世代で音楽活動を続けている人はほとんどおらず、僕も同じ道をたどってしまうのではないかと不安を募らせる毎日。
先日、ライブハウスをオープンしたばかりの友人に、このような胸の内を打ち明けましたが、彼は自分のことのように話を聞いてくれて、大変励みになりました。
友人は他の仕事を持ちながら、ライブハウス事業という夢を実現していますが、現実的な制約がある中で夢を諦めずに実現させた強い意志と行動力には、大きな感銘を受けました。
友人は僕をソウルメイトと呼び、これからの音楽活動のサポートを約束してくれました。彼の励ましには心から感謝しています。
今後は、経営の専門家の指導の下、業務の効率化を進めていく予定です。業務を見直し効率化することで、音楽活動に費やす時間を確保していきたいと考えています。
実際に音楽活動を行うまでには数年の月日がかかるとは思いますが、現実と上手く折り合いながらも希望は捨てずに取り組んでいきたいです。
さて、50歳を迎え、残りの人生をかけて実現したいことが2つあります。
1つ目は、友人のライブハウスで「ファルコムセッション」を企画し、演奏することです。これは、僕が音楽を始めたきっかけとなった日本ファルコムのゲーム音楽をバンドで生演奏したいという長年の夢です。
友人はドラマーで、実際に日本ファルコムの「イース」をプレイしており、その楽曲も演奏していました。彼はドリームシアターのような難解な楽曲を演奏できる腕前を持ち、イースが好きで、しかもライブハウス経営者という事実には運命的なものを感じます。
更にTwitter上のファルコムコミュニティーで繋がりのある鍵盤奏者の方が沖縄への遠征を表明しており、この夢の実現は不可能ではない状況が生まれつつあります。
2つ目は、オリジナル楽曲のアルバム制作です。アルバム制作を志すようになったきっかけは知人の死でした。彼は癌に罹患し余命宣告を受けましたが、残された時間でライフワークであった写真や映像の作品作りに取り組んでいました。それは、自分の人生を記録し、後世に残したいという意志の表れだったと思います。
僕も50歳という年齢を迎え、この世に生きた証を音楽という形で残したいという思いに駆られるようになりました。
基本的にはインストアルバムを制作したいと考えています。僕はギタリストですが、ギターサウンドやテクニカルなプレイで埋め尽くすようなギターインストは志向しておらず、ギターと他の楽器が互いに呼応するような、メロディーやアンサンブルを重視したエモーショナルな楽曲を作りたいと思っています。
(と言いつつ元ギター小僧なのでテクニカルな速弾きも適材適所で盛り込みたいです)
簡単な道のりではないと思いますが、コロナ禍の間に完成させた自宅スタジオを拠点に音楽制作をじっくりと学び、生涯をかけてアルバム制作を実現したいと考えています。