「モデルとわかり合う男!」の災難。
11月も中旬になりやっと寒くなってきた。
幼少期はヒマラヤの雪男に育てられ、今までウホウホと裸同然で過ごしてきたワイルド雪男系男子こと私であるが、さすがに寒さに我慢できなくなってきたので部屋で着る服・・・いわゆる「ルームウェア」を買ってきた。
部屋着のことをいつから「ルームウェア」と呼ぶようになったのかは知らないが、近頃ではこのルームウェアしかり、メガネのことを「アイウェア」と言ったりだとか、英語風のオシャレな言い方にするのが主流のようだ。
そのうち靴下をフットウェア、髭をマウスウェア、カツラをヘッドウェアなどと呼ぶ時代が来るのだろうか。
そんなルームウェアを買い行ったお店は可愛らしく、若者向けのお店という雰囲気のところだったので、店員には「あーあ、とんでもなく汚ねぇやつが来たもんだ」という顔でみられた。
一般人であれば恐縮して、何も買わずにそそくさとお店から出てしまうことだろうが、そこは技巧演技派の私。
「あれ~、確かアイツこんなのが好きって言ってよなぁ」と”彼女への誕生日プレゼントを買いに来た彼氏”を巧みに演じることによって、この場を無事に乗り切ることに成功した。
そのあまりの熱演ぶりに、店内にいた全員が「まるで彼女がいるように見えた」と言っていたとかいないとか。
”芸は身を助ける”とはよく言ったものだ。
色々と物色をした結果、オシャレだし肌触りが高級タオルケットみたいでふわふわして気持ちいい、と理由で「ジェラートピケ」のパーカーにした。
後ほどわかったことだが、どうやらこの「ジェラートピケ」というブランドは某モデルや某アイドルも愛用していることでオシャレかつ有名なのだそうだ。
そんなことをまったく知らずにこの商品をさりげなくチョイスしてしまうあたり・・・やはりモデル同士わかりあうものがあるのだろう。
なんつーの、私が服を選んだっていうか、服が私を選んだみたいな?
これの他に、色違いの黒も購入したので2着で20000円ほどしたのだが、高年収の私にとってはタダみたいなものであった。
「はあ、給料日前なのにきついなあ」なんてまったく思っていないし、「明日からしばらくの間、お昼はコンビニのパンだな」なんて全然思っていない。
家に帰り、さっそく着てみたが、やはりもこもこしていて気持ちいいし、肌さわりも良い、そのうえ非常に暖かいので満足だ。
なによりオシャレだ!
今年の冬はこれで大丈夫そうである。
これは是非、雪男の父にもプレゼントしたいと思う。