「突然の別れ・・・」の災難。
最愛の別れというのは、ある日、突然やって来るものだ。
そして、”突然”やってくるからこそ”別れ”というのは悲しく、寂しく感じるのであろう。
本日、いつものようにPS4でブルーレイを見ていたところ、 突然「ピピピッ」という電子音が鳴り、PS4の電源が切れた。
本体を見ると、電源ランプが激しく赤色に点滅しているではないか。
再び電源を入れ直すと直後に電子音が鳴り、またしても赤色に点滅した。
何度電源を入れ直しても、電子音が鳴り、赤色に点滅するだけだ。
これはいよいよ私のPS4が、PS4からPS5に進化しようとしているのか。
それとも、ウルトラマン仕様になったのか。
はたまた、壊れただけなのか。
この三択のどれかであろうことは、機械音痴の私でも一目瞭然であった。
それからというもの何度電源を入れなおしても同じ現象が起こるだけで、一向にホーム画面が映し出される気配はない。
何やら調べてみると、こうなってしまうと完全にアウトで修理費が2万円近くもかかるらしい。
2万円・・・少し金額を足せば、新しいPS4が買えるレベルである。
それどころかPS5も買えるレベルだ。
どうやら想像していた以上に事態は深刻のよう。
「完全に壊れてしまったのか・・・」
私の脳裏にPS4で遊んでいた楽しい日々が走馬灯のように蘇る。
ムフフなブルーレイを見て興奮していたあの日々、ウフフなブルーレイを見て興奮していたあの日々、イヒヒなブルーレイを見て興奮していたあの日々・・。
まあ、それはそれで別に構わない気もするが、何とか動かせるところまで直せないものだろうか。
その後、必死に調べたところ、”本体が動くようになる”という方法が見つかった。
その方法とは「PS4のファン部分にドライヤーの温風を当てる」という、嘘のような修理方法であった。
「絶対に直るわけがない」とは言いながら、藁にもすがる思いの私は即座に試してみることにした。
果たして、こんなことで本当に直るのか?
・・・半信半疑のまま、ドライヤーを手に持ち構えると、これでもかというほど温風を当て続けた。
もはやその温風には私の「情熱」という名の熱い熱も加わり、いつしか「熱風」と化していたことは言うまでもないだろう。
ちなみに私のドライヤーは、以前購入したナノイオンドライヤーである。
いつか泊まりに来た女子の髪をこれで乾かすのを夢見ていたが、まさか自分以外に初めて使う相手がPS4とは思ってもいなかった。
そんなことを考え、少々悲しい気持ちになりつつも数分ほど温風を当てた後、電源を入れてみた。
・・・すると、なんとテレビに見慣れたPS4のホーム画面が映し出されたのだ!
すごい!すごいぞ!ナノイオン!
これぞナノイオンドライヤーの力!ナノイオンドライヤーの効力!
こうして、私とPS4は突然の別れから、突然の再開を果たした。
私はこのドライヤーを家宝、いや、命の恩人として先祖代々受け継いでいくつもりだ。
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