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[2024-11-13] マーケット振り返り (日経平均・TOPIX・グロース)

日経平均の大幅下落と市場の要因

2024年11月13日の日経平均株価は、前日比654.43円安(-1.66%)の38,721.66円で取引を終え、心理的節目の39,000円を割り込んだ。この大幅続落は、欧米市場の株価下落や米国長期金利の上昇が影響し、リスク回避姿勢が市場全体に広がったことによるものである。特に午後の後場では、先物主導の売りが進み、日経平均は一時770円を超える下げ幅を記録した。

米国および欧州市場の影響

前日の米国市場では、NYダウが前日比382ドル安となり、3日ぶりに反落した。この下落は連日続いた史上最高値更新の反動であり、利益確定の売りが優勢となった。また、欧州主要市場でも、ドイツやロンドンの株価指数が大幅安となり、これらの影響を受けて日本市場でもリスクオフの流れが強まった。

米長期金利と円安の進行

米国の長期金利上昇により、株式市場には割高感が意識され、特に株価指数先物を主導する売りが集中した。さらに、外国為替市場では円安が進み、1ドル=155円台に達したが、輸出関連株への影響は限定的で、好材料とは受け止められなかった。

日経平均と個別銘柄の動向

東京市場では、大型株を中心に売りが広がった一方で、一部の銘柄が上昇を維持した。特にソフトバンクグループ、ディスコ、アドバンテストなどの半導体関連銘柄が下落し、ファストリやリクルートなども売られた。一方で、決算が好調と評価された東京エレクトロンや、経営陣の参加する買収(MBO)計画が報じられたセブン&アイが上昇し、シャープなども買われた。

東証プライム市場の取引概況

東証プライム市場全体では、売買代金は約4兆9,077億円、売買高は23億3,946万株に達し、値下がり銘柄数は1,012銘柄、値上がりは587銘柄となった。また、東証33業種のうち6業種が上昇し、特に石油石炭製品、小売業、海運業が堅調であった。一方で、精密機器、その他製品、輸送用機器が大きく下落した。

業種別および個別銘柄の詳細

上昇した銘柄と業種

  • 上昇銘柄:東京エレクトロン、セブン&アイ、シャープ

  • 主な上昇業種:石油石炭製品、小売業、海運業

下落した銘柄と業種

  • 下落銘柄:ソフトバンクグループ、ディスコ、アドバンテスト

  • 主な下落業種:精密機器、その他製品、輸送用機器

トランプ・トレードの一巡による影響

「トランプ・トレード」として米国経済の成長期待で上昇していたリスク資産への投資熱が一段落したとの見方も、売り圧力を強める要因となった。短期的な投機筋による株価指数先物の売りが重なり、日経平均の下落幅を拡大させた。

今後の見通しと市場心理

米国長期金利の上昇傾向が続く中、株式市場に対する割高感が意識され、投資家心理は引き続き慎重である。欧米市場の動向次第では、東京市場も引き続き変動が予想される。

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