意外な共通点【宮古島編#8】
Tさんとは夕方にお会いすることになった。
初対面なので、ご挨拶用のビールでも調達するか。
私は24時間営業のイオンへ行き、
奮発してクラフトビールに手を伸ばした。
うぃづに戻ると、すぐに待ち合わせの時間となった。
3年前まで「食堂」だったところの表、
テラスのようなところでお会いすることになった。
そう言えば、感じのいい女性が、
今夜「食堂」だったところで「女子会」と言っていたな、、、
まぁ、私もそんなに長居はしないだろうし、、、
間もなくしてTさんが来られた。
「仕事をされていたのに、急にすみません、申し訳ないです」
私がそう言うと、
「全然大丈夫ですよ、だた、あとで仕事の電話が掛かってくるので、、、」
Tさんは、まだ仕事が残っているとのことだった。
そういうことなら手短に済まそう。
と言っても、
私はTさんが何をされている方なのか、何も知らない。
Tさんだって急に話を振られ、きっと困惑していることだろう。
お互い自己紹介すると、意外な共通点が見つかった。
Tさんは1ケ月前に宮古島へ来られ、
病院の事務長をされていた。
家族で住む家を探したが、いい物件が見当たらず、
単身で長期滞在している。
私が医療業界に居たことを語り始めると、
ビールを片手に話が盛り上がった。
「食堂」だったところでは、女子会の準備が始まった。
すると、感じのいい女性は、女子会用に用意したものなのか、
茹でたブロッコリーとトマト、サンドイッチなど、
おすそ分けを私たちに差し入れてくれた。
感じのいい女性へお礼をいい、
それを二人で食しながら、共通の話題で想像以上に盛り上り、
あっという間に小一時間が過ぎた。
Tさんが「仕事の電話があるので部屋へ戻る」と言われたので、
ここでお開きだなと思い、私も部屋へ戻ることにした。
私としては宮古の話しを伺いたいところだったが、
医療業界の話しで終始してしまった。
まぁ、これも何かのご縁だったのかな。
うづちゃんはそばで静かに寄り添っていた。
部屋へ戻ろうとして後ろを振り返ると、女子会は始まっていた。
なにやら盛大の様子だ。
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to be continued