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生成滅失しているように見えるこの世界

「あるとない」の間(あわい)に揺蕩うこの時空


パルメニデスは感覚ではなく知性でこの世界を捉えることを唱え、「ある=存在」と「ない=無」の両極の閾値を行き来する「生成滅失」を否定したというのが筆者が理解した見解であるのだが、合っているのだろうか ?

この世界全体をひとつの存在と見做し、その中に存在する様々な個物は、例えば火で燃えているものを観察すればわかるかと想うが、様態を変え、最後は灰となり軽くなったりするが、それは二酸化炭素などに変質して存在していて、見た目には滅失しているように見えるが、総量は減じてはいない、というのが、現在の一般的認識であろう。

宇宙は膨張しているというのが、偉い物理学者さんが教えてくれている見解であるが、筆者は2005年にものした修士論文に物質とエネルギーは置換可能なエネリアル又はマテルギーという形態で存在しているのがこの世界である、と述べているが、膨張しているのを事実だと認めた上で、それは密度が薄くなっているだけなのだろうか。

パルメニデスは存在=1、無=0の全か無かの提唱者のように見受けられる。生成滅失という状態は、彼に言わせればあり得ず、それは矛盾だというのが、彼の主張らしい。

それに答えるなら、この世界は存在していない、というのが、返答である。

その存在していない現象でしかない世界の個物である自分であるが、空腹は実に苦しく、実現できていない欲求・欲望は悶えるほど切ない。

実在せず、現象に過ぎないこの人生は誠に苦しみはこの上もなく多大で、小さな恵みや幸せを感激するほどに感じられる感性を有していたら、なんとかこの生を全うして行けるだろう。

「花の命は短くて、苦しきことのみ多かりき」

花ならば、実をつけることが出来たなら、本望だろう。花も咲かせることが出来なかった人生の切なさは如何程だろう。

「生きていて本当によかった」
そう何度も感動出来る生を送りたい。

それに加え、他の縁ある人々と共に、協働し、厚い交歓の人生でありたい。

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