永劫児童と花海棠
い 出逢い
永劫5歳と思しき愚者が美しくも何処か淋しげな花と出逢った。
花が彼を見つけたのか、彼が先に花に気づいたのかは……定かではない。
花は
「自分を手折って、連れて行って」
と言ってる気がして、愚者は花瓶に彼女を挿した。
両者は暫く、互いを見つめ、幸せそうだった。
だが、時が経つに連れて、花の元気は失われて行く。
花がとても大事に感じられ、彼は土に彼女を植え直した。
懸命に状態を観察し、色色、試行して、やがて、彼女は元気になった。
二人は互いを見つめ、笑い合った。
すると、安心したのか、二人とも花も色色、人も様様存在する事に気づいた。
愚者は色色な花花に気をとられ、花海棠は様様な人間に匂いを嗅がれた。
愚者は元気になった彼女が様様な人に匂いを嗅がれる事に嫉妬を感じたが、元気になった花海棠の香が人人を喜ばせている事を喜んだ。
花海棠は色色な花の匂いを嗅ぎ、美しさにときめいている愚者に強い嫌悪感を抱いた。
そして、愚者にまた自分を手折って、自分だけを見つめて欲しい、と心から願った。
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