「岡本太郎展」に行って。①
2023年2月12日、愛知県美術館で開催中の岡本太郎展に行ってきた。開展直後に行ったが、日曜日だったため老若男女とても多くの人で賑わい、とっても良い雰囲氣だった。
個人的にものすごく響いて、感じたことを複数回に分けて投稿していこうと思う。
『自分の内にあるものしか表現できない』
このことを強く感じた。
自分の内側にあるものを、作品として表現する。自分の内で感じている感情、想い、エネルギー、イメージを作品という目に見える形で表現する。
当たり前のことだが、自分の内側にないものは出てこない。むしろ出せない。当人が意識していようが無意識だろうが、内側にある想いしか出せない。そんなことを強く感じた。
そして、その作品から何を感じたかは、自分自身の内側にあるものしか感じられない。同じものを見てまったく同じ感じ方をする人はいないように。岡本太郎さんの作品を見て何も感じない人もいるだろう。
岡本太郎さんがどんな想いで作品を創り、それを僕がどう感じ受け取ったか。
僕が、岡本太郎さんの作品から強く感じたものの一つは、
「自分の内側にあるものを爆発させろ」
ということである。
自分の内側にある、喜び・怒り・哀しみ・楽しみを思いっきり爆発させろ。もりもりと湧き上がるエネルギーを爆発させろ。歓喜を爆発させろ。怒りを爆発させろ。恐怖や虚無、恐れも爆発させろ。
「芸術は爆発だ。」という有名なフレーズがあるが、それは外側の世界を物理的に破壊するということではない。今までにないアートを作るということでもない。
内側にある想いを爆発させること。自分自身という存在を爆発させること。私とは何ものなのかを爆発させろ、ということを伝えたいのだと思う。
なんとなく毎日を生き、なんのために生きているのか、何に幸せを感じるのか。そのことを忘れがちになるが、そここそが生きる上で最も大事なことではないだろうか。自分自身と向き合うことは、自分自身の人生を爆発させる一歩目だと感じた。