「岡本太郎展」に行って。②
先日、愛知県美術館で開催中の岡本太郎展に行ってきた。
1週間弱経ったがいまだ余韻が残っている。
前回の投稿では、「自分の中にある想いを爆発させろ」という想いを書いた。
岡本太郎さんの作品から受け取ったこと、今回のテーマは、「2人」である。
「2人」
岡本太郎さんの作品を観ていて特徴的だと感じたことの一つは、同じ作品に2つのものを対比して存在させていることだ。ただし、同じ絵を反転させたり、まったく同じものを2つ描くというものではない。2つの異なったエネルギーが同じ作品に存在している。
人間関係は2人から始まる。多人数と関わるときでも、そこには1人と1人の関係から成り立っている。パートナー、夫婦、家族、仕事の同僚、取引先との関係、コミュニティの付き合い、SNSでの繋がり、好きな人どうし、忌み嫌うものどうし、などなど。
その関係の中で、互いが本音でぶつかり合う。話し合う。議論する。愛し合う。まぐわい合う。嫌い合う。時には、手が出ることもあるだろう。人と人とが本氣で向かい合った時に、爆発が起こる。その結果、より深く愛し合うことになる。あるいは、離れ離れになることもある。
それが、美しい。
なかなか、人と人と本音で本気でぶつかり合うことは勇氣がいる。遠慮や忖度、顔色を伺い、上っ面の関係で終わることがほとんど。人と共に生きることは、エネルギーがいる。
それでも、本氣で互いが爆発させ合いながら共に同じ時を生きることが美しいのではないか。
爆発し合いながら、共に生きよう。