化粧品広告での消毒、抗菌、除菌について
コロナが流行っていることもあり、消毒や除菌、抗菌製剤なんかが流行っていますね。
特に最近多いのは、化粧品登録をしているもので、除菌ができる製剤です。
例えば、
「このハンドクリームは抗菌作用があり、ウイルスや細菌を除去することができます」
といったものですね。
実はこのような表現は化粧品ではNGとなっています。
まず、化粧品の概念として
「肌に塗ることで肌に潤いを与えたり、きれいに見せること」
この考え方が基本となります。
さらに、化粧品では56の効能効果というものがあり、基本的にはこの効能効果の範囲の中でしか、表現することができません。
56の効能効果を見てみると、細菌やウイルスを除去するようなことは全く書かれていないため、殺菌、除菌、抗菌などの言葉を広告で使用することはできないのです。
例え、化粧品の中に殺菌成分が含まれていたとしてもです。
ここを分かっていない方が多く、ハンドクリームなどの保湿剤の製品で除菌を謳い文句にしている製品が後を絶たないですね。
じゃ、ウイルスや細菌に対して全く書けないのかと言われると、1つだけ方法があります。
それは、膜を作って物理的にブロックすることです。
つまり
「このハンドクリームは手に薄い膜を作って、細菌やウイルスをブロックする働きがあります」
この表現なら問題ないです。
微妙な違いですが、
抗菌作用、殺菌作用、除菌作用 ×
膜を作って物理的にブロックする 〇
除菌関係の化粧品のLPを作る際は、ここら辺を注意して作成を行っています。