トイレの扉
函館のジャズスポットBOP-バップ。
ニューヨークから里帰りした
若き日のジャズピアニスト秋吉敏子が、
サインしたートイレの扉がある。
さらにジョン・コルトレーン直筆のサイン入り写真も。
東京公演の楽屋に、店主・松浦善治さんが
きびしい警備を突破してもぐりこみ、
ぽつねんと座っていた巨匠に書いてもらったのだ。
翌年、コルトレーンは世を去った。
全国のジャズファンとプレイヤーの血をさわがせた
BOPは、火事で焼けだされた。
ファンの後押しで別なところで再開し、半世紀の時をきざむ。
二人のサインはいずれも火からのがれ、
今でも拝むことができるのだ。