五等分の花嫁展に学ぶ、お土産の意義
本日は、博多にやってきた。
というか仕事帰り。
ふらーーっと吸い寄せられるようにお気に入りのカフェにあるビルに入ると、6階で恐ろしい行列が出来ている。
かるーーく100人くらいは並んでそう。
みんな
「五等分の花嫁展」
を見に来た人達だ。
で、ここからが面白い。
五等分の花嫁展に入った後、出口から出てきた人全員に、係員さんが
「お買い物用バッグ」
を渡すのである。
渡された方は、ついつい受け取ってしまう。
これが巧妙で、出口がそもそも狭くて一度に一人しか通り抜けられないようになっているし、出口を出れば即物販スペースへ繋がるので、ふらーっと立ち寄ってしまう。
係員さんが、わりとたくさん入るトートバッグを渡すものだから、物販スペースはほぼ満員。
滞在時間がとにかく長いのである。
で、大きめのトートバッグを渡されるものだから、ついついグッズを手に取ってバッグの中に入れてしまう。
こまごましたグッズが多いので、手ぶらだとあんまり持ち歩けない。
しかもそれなりに混みあっているので、一度出てもう一度物販コーナーに入るのは気が引ける。
さてどうしたものかと思うであろう所に、すかさず差し出されるトートバッグ。
これが本当にすごいのである(2回目(笑))
レジに並んでいる人も、たーくさんグッズを買っていた。(まあ、もともとファンなら買うであろうが・・・)
私も、展覧会に行ったことがあるが(鋼の錬金術師展)、ここまで物販コーナーが賑わっているのは初めて見た。
正直展覧会で見れるものなんて、原画とか、アニメのシーンセレクトとか、等身大のキャラパネルくらいで、ほんとにこれに価値があるの?と興味のない人からすれば、はたはだ疑問に思うであろう。
ところがどっこい。
人は、わざわざ出かけて
「世界観」
を五感でたっぷり味わいたいのである。
けれど、その辺にポツーンと何の境界線も定めずに、展覧会が開かれていても誰も見たくない。
あえて、なんらかのハードルを定めることで、
「ハードルの先の世界」
を見たいと思うのである。
この場合は、展覧会入口の仕切りがその役割を果たしている。
こんな感じ
↓
「普通の日常
--------------------仕切り--------------------
五等分の花嫁の世界観」
↑
この、仕切りというのが絶妙な役割をしている。
仕切りの先に行くことで、ファンの彼らは
「退屈な日常から脱した別世界」
に行くことが出来る。
そして、その世界観を堪能したあとに、その世界観を持って帰る(=物販コーナーでグッズを買う)のである。
とはいえ、そんなに物販コーナーが賑わってるのは、他の展覧会ではあまり見ない。
せいぜいコアなファンが買っていく程度である。
だがここでは違う。
出口でさっと手渡されるトートバッグのおかげで
「これから五等分の花嫁の世界観を持って帰れる!!」
という空気感を醸し出している。
トートバッグのおかげで、彼らファンは、スムーズに世界観を持って帰れるのである。
実は、最初の1歩のハードルは意外と高い。
特にお金に関してはなおさらである。
ここをいかにストレスなく超えさせてあげられるかが、運営者の腕の見せ所。
今回は本当にすごかった。
とにかくトートバッグが大きいから、小さなグッズなんてひょいっと中に入れれる。
こうして1歩ハードルを超えれば、あとはそう抵抗なく次の進める。
まさに、運営サイド、お客さん共に幸せになれる構図だなーと思った(//∇//)
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