【旅するデザイン思考】終わりなき旅は続く (メキシコ・Cancun編)
まさしく旅する家族である我々。半年ほど続いた遠隔ファミリー状態を経て、クリスマスと年越しを我々家族ならではの過ごし方をしようと考えた末、辿り着いたアイデアはメキシコでの再会!そしてそんな行き当たりばったりな旅は「旅するように生きる」を実践する我々家族の真骨頂!今回はCancunでの家族の再会とその間の仕事の仕方、生活について少しお裾分けしてみたいと思います。
旅する家族の日常 in Mexico
久々の再会を果たすべく私と子供たちはカリフォルニアからLA経由で、妻は日本からメキシコシティ経由で全員がメキシコ入り!特に細かなプランなどはせずCancunで落ち合う。未だに不可解な点だらけのウィルス騒ぎなど何処吹く風とばかりに、メキシコは全ての入国者に何の制限も与えず、抗体検査などのテストも一切強いること無く入国を許可している。そのお陰で何一つストレス無く南国での家族全員のReunionを果たす。毎日Facetimeなどを通じ食事時には顔を合わせて会話しているので、お互い日常のアップデートは基本出来ていても、いざ対面すれば其処は其れ、話し始めれば話すべき事が山ほどあり話の尽きない夜を明かす。
出会いと別れ、再会、そして出発の連続こそ旅する家族の真骨頂。時差ボケが深刻化する直前の早朝、まだグッスリ眠る家族一人一人の寝顔を確認して私は一人Morning Runへ繰り出す。5kmほど走った後で摂る朝食はファンシー且つリーズナブルなTaqueriaで!適度に湿度のある暖かな風に吹かれながらパティオでオムレツにパンケーキは最高です。日中は近くを散策、ホテルのジムやカフェで過ごし夕方6:30、私は日本のクライアントと繋いで70名ほどの管理職の方を対象にしたデザイン思考の3時間ほどのワークショップ。太平洋を1万キロ隔てたワークショップはホテルのハイスピードWifiのお陰で問題無く完遂。終了後はメキシコのワインXA Domecqで乾杯!メリハリの効いた豊かな旅の始まり!
Christmas on the Beach! @ Isla Mujeres
娘が宿泊に選んでくれたMex Hotelsは金額からは想像できないほど洒落ていて高級感のあるデザインホテルだった。さすがは旅慣れた妻のDNAを引き継ぐ娘!Cancunには海岸沿いに立ち並ぶ高級ホテルのプライベートビーチが浜辺を独占する間を縫って、パブリックビーチが点在する。まずはそんなパブリックビーチの一つ、Playa Las Perlas のビーチを目指す。到着していきなりビーチアクティビティの安さに驚く。ジェットスキーがなんと30分で50ドル!早速、子供達がトライするとインストラクションも最小限に一人およそ45分ほど放っておいてくれる。なんとも大らか。他のアクティビティも透明度の高い海で心行くまで堪能する。
翌日はおススメされたCancunの島、Isla Mujeres(女島)へUltramarの高速フェリーで渡る。20分ほどの海路をフェリー2階席のオープンデッキでエメラルドに輝く海を眺めながら遊覧すると到着。ローカル色満点の小さな路地をゴルフカートを走らせればシュノーケリングのポイントへ。妻と娘がスパへ行っている間、私と息子は水中散歩。カマスの群れなど発見しては大はしゃぎ。ビーチではバンドの演奏するサルサに踊る人々。こんなクリスマスも悪く無いです。
生き物であることを忘れないために
Isla Mujeresのビーチでは皆生き生きとした人の営みを見ることが出来ます。バレーボールに興じる若い男女のグループ、セルフィー用に満面の笑みでポーズを決める少女、波間に身体を預けダンスに興じるカップル、大胆な露出の水着で笑顔を振り撒きながら砂浜を闊歩する美女たち、水遊びする子供をタバコを吸いながら見守る若い母親、ビール片手に腰まで水に浸かりながら笑い合う老齢の男女などなど。
皆それぞれのやり方で人生のひと時を思い思いに謳歌する姿がなんとも美しく愛おしい。怪しげなウィルス騒ぎによって封じられたはずの人間らしい営みがここでは瑞々しく、まさしく人間であることを誇らしく讃え合うように営まれている。誰に指図されることなく、互いに押し付け合う同調の圧力もなく、人もまた単なる生き物であることを忘れないために、その一瞬一瞬の輝きを見落とさないように、人生の瞬間を抱き締める。
行き当たりばったりこそ旅の極意
Isla Mujeresに後ろ髪を引かれつつ、相変わらず何のプランも無いままに西へ300キロほどの位置にある旧市街Meridaへ。ADOバスターミナルでチケットを購入した後、近くの超ローカルなTaqueriaでランチを摂っているとたまたま近くの席に居たミズーリ大に通う大学生の順平くんが声を掛けてきてくれて互いに情報交換。これだから行き当たりばったりの旅は楽しい。Meridaへはバスで4時間ほどなのでPCで集中作業するには丁度良い時間。溜めてあった仕事のアイデアを一気にアウトプットする。
Meridaに入る。欧州調の旧市街はリゾート地Cancunとは全く異なる植民地時代の歴史を感じさせる佇まい。選んだ宿はLa Mision de Frey Diego。16世紀の修道院を改装した瀟洒なホテル。Meridaを起点にすれば、様々のマヤ文明の遺跡巡りやPink Lakeなどの景勝地巡りが出来るらしい。我々の行き当たりばったりの旅は始まったばかり。ということでTo be continued!