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こころ、買いました

レコードプレイヤーをいただく機会に恵まれ、
最近、レコードを購入するようになった。

同じ音源でも、音がいい。
レコードジャケットが、インテリアになる。
プツプツ、という音が、
なんだか、懐かしくて、心地いい。

でも、iTunesと比べたら当然、
不便なわけで……。
ジャケットから盤を取り出す時は、
細心の注意が必要だし。
もし落として傷がついたら、
正常には、聴けなくなる。

A面、B面それぞれ、
30分弱しかないから、
仕事をしていても、
ひっくり返しに席を立たなきゃいけない。

先日、購入したVAUNDYの、
アナログ盤のアルバムは、
4枚組だから、置いたりひっくり返したり、
聴き終わるまでに、
計8回も作業が必要なのだ。


テレワークの日は、
仕事の中にそんな作業を織り交ぜながら、
いい音に包まれて過ごしていた。

ただ、最近、徐々に忙しさが増してきて、
先週、先々週の2週間は、完全に忙殺された。

そして、三連休。
ふと、振り返ると、この2週間、
あまりレコードを聴いていないことに気づく。

あー。なるほど。

レコードはこころを豊かにしてくれるものだ。
でも、その前に。
こころが豊かじゃないと、
手を伸ばせないものなのかもしれない。

こころのゆとりや余白、
豊かさをはかるバロメーターなのかも。

こんなに便利な時代だからこそ、
不便を愛せるこころの豊かさを、
手に入れたい。

レコードを1枚買うたびに、
こころの土地を購入できるといいな、と思う。

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