「はたらく」は、一生モノ
人生で最初に「はたらく」を身近に感じたのは、
父の「はたらく」だ。
うちの父は福岡のテレビ局に勤めていた。
まぁ、いま振り返っても当時の父が「忙しかった」のは明白で、
朝、出かける時間こそ遅かったものの、
平日の夜ごはんなんて、ほとんど一緒に食べた記憶がない。
ドキュメンタリー番組のディレクターだった父は、
まさに「はたらく人」で、テレビ番組づくりに没頭していた。
そんな父とじっくりと話をしたのは、
父が定年した後だ。
上京していた僕と妹の元を訪れ、
3人でごはんに行っ