リアリティのある話が出来るか
スマホがあれば、世の中のあらゆることを調べることが出来ます。
とても便利な時代です。YouTubeなども合わせれば、自分が体験しなくても、誰かの体験を簡単に見ることが出来ます。
そうやって情報を集めていくと、自分が経験していないことでも、知識は増えていき、ある程度はそのことについて話すことが出来ます。
ただ、それだけではダメなんだということに最近気がつきました。
先日、仕事でお客様のところへ訪問しました。私は現在教育コンサルタントのような仕事をしており、社員を教育するために研修や様々なツールを紹介したり、導入のサポートをしたりしています。
その時は、とくに案件があるという訳ではなく、情報交換も含めたあいさつで訪問しました。私は日ごろから最新の研修や教育の情報をインターネットで調べて、色々なインタビューの記事を見たりして情報を収集し、どう活用できるかなどを自分なりに考えています。お客様のところへ行くときは、そうやって考えたことなどを話しながら、最適な提案を出来るようにしています。
だいたいこういう話をすると、お客様は「へぇー最近はそういうこともやってるんだ」とか「今度うちでも導入してみようかな」など、比較的反応は良いです。
しかし先日訪問した企業の担当者の反応は違いました。
私がいつも通り、インターネットで収集した情報や、そこから自分の考えなどを話してみてもイマイチ反応がありません。話しが分かりにくかったのかなと思い、噛み砕いて話しをしても反応は変わりませんでした。
しばらく私だけが一方的に話すような形になってしまったので、雰囲気を変えようと、最近自分が実際に参加したワークショップの話をしました。このワークショップはとくに新しいものでも、珍しいものでもないので、特に話すつもりもなかったのですが、この話をしてから、お客様の反応が変わりました。
そこから、私が体験して感じたことや、周りの参加者の反応などを交えて話すと、お客様も質問してくれたり、「それはこうなんじゃないですか?」など意見も言ってくれて、とても盛り上がりました。
だいぶ打ち解けてきたので、思い切って聞いてみました。
<私>
「とくに新しかったり、珍しいワークショップじゃないですが、興味があるんですか?」
<お客様>
「いや、私もそのワークショップのことは知っていますよ。昔からよく行われていますよね。」
<私>
「そうですよね。ただ、正直な話、前半の話よりとても盛り上がったので、興味があるのかなと思いまして。」
<お客様>
「あー。正直、前半の話は、ネットで調べたらわかる話しだし、よく他の営業の方も同じような話をするので、とくに興味は持ちませんでした。でも、ワークショップの話は、実際に参加されたということで、どんな会だったのかを単純に気になったんです。でもやっぱりリアルに体験した話しの方が臨場感あって面白かったですよ。」
と、こんな感じで色々とお話させていたきました。私にとって、とても勉強になりました。
最近、色々なことを勉強しようと、とにかく情報を集めています。本を読んでみたり、その分野の第一人者のインタビュー記事を見たり。自分なりに、そのことについても考えを持っています。
でも、リアルに体験した話しには勝てないんだなと思いました。
「百聞は一見に如かず」
という言葉が昔からありますが、まさにその通りだと思いました。
当然、情報を集めることや、勉強することは重要です。いま自分がやっていることも間違いだとは思ってません。
でも、ただ単純に知識を入れて語るだけでは、人は動かせないんだと思いました。そこに、リアリティが必要なのです。
とくに今は情報化社会です。冒頭に述べたように、自分が体験しなくても、既に体験をした人の動画や記事をみることは容易です。
でも、その経験を話すだけでは、浅いのです。
私は大食いYouTuberの動画をよく見ています。今まで、実際に行った訳ではないけど、動画で得た情報をもとに、大盛やデカ盛りのお店について友人に話しをしていました。でも、いつも「へーそうなんだ」くらいしか反応が返ってきません。
このリアリティのある話が大事だと気づいた私は、実際に家の近くにある量が多いので有名な店へ行ってみました。
この写真で伝わるかわかりませんが、このお肉たちのしたにはご飯がぎっしりつまっており、チキンカツもとなりに写っているコップよりも大きなサイズです。
前半からかなりきつかったです。今までYouTubeで見ていた大食いの方たちのように、ペロッとたいあげることなんて出来ませんでした。でも、残すことは出来ないので、全部しっかりといただきました。きつかったですが、かなり美味しかったです。
と、このように実際に自分で体験してみた話しを友人にしてみると、やはり反応が変わりました「え!?本当にいったんだ」から話しに食いついてもらい、チキンカツの大きさや、後半の戦いなどを話すと、「今度連れてってよ!」とまで言ってくれました。
今までさんざん一緒に行こうと誘ってたのに、まったく興味をもってくれなかった友人が、こんなにも変化するとは正直思いませんでした。
これはあくまで一例なので、全部が全部このように上手く興味を持ってもらえるかはわかりませんが、それでも自分で実際に体験した話しは人に興味を持ってもらえるんだなと思いました。
これから、仕事やプライベート問わず、興味をもったことは、可能な限り自分でも体験してみようと思います。
また、何か新しく体験したことがあれば、このnoteでも書いてみようと思います。
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