そもそも、なぜ働くの?
こんにちは、TaKです。
今日はタイトルの通り、そもそもみなさんなぜ働く(予定でいる)んですか?ということについて考えてみたいと思います。
(ちなみに私は働きたくありませんでした……)
これまで、就活とは何か、どういうことをするのかといった内容についてお話してきましたが、今回はその前段階のお話です。
ということで、今回のノートテーマはこちら。
どういうことか、早速見ていきましょう。
今回もはじめに結論(主張)からお伝えしてしまいます。
「なぜ働くのか考える」のは、実はとてもおトクなことです!
▶ いわゆる「志望動機」が確固たるものになる!
▶ 志望候補にする企業が明確になる!
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なぜ働くか考える
さて、一口に「はたらく理由」って言っても人それぞれですし、一つの理由だけとも限りません。
また、理由よりも「必要性」で働くことを選択する人もいると思います。
それらも含め、よくある例として、次のようなものがあると思いますが、この中にみなさんにとっての理由はいくつあるでしょう。
例1) お金を稼ぎたいから
−なぜ?
▶ 奨学金を返すため
▶ 親に楽をさせてあげたいから
▶ たくさん稼いで買いたいものがあるから
▶ 金持ちになりたいから
▶ 将来の備えを作りたいから
例2) 学校で勉強したことを使いたいから
−なぜ?
▶ 習得した能力、技能を発揮してみたいから
▶ その分野に触れていることが好き(幸せ)だから
▶ 仕事にできるレベルのことが他にないから
例3) なりたい職業があるから
−なぜ?
▶ その職業に就くのが憧れ(夢)だから
▶ 収入や社会的名声が高いから etc...
どうでしょうか。
このほかに思い浮かぶ理由も色々あると思いますが、ここで気にしておいてほしいのが、こういった理由が、自分の “どんな欲求に基づくか” ということです。
かの有名なマズローの欲求5段階説なんかを参考にするとわかりやすいのですが、要は、はたらくことによって
「自分の心の何が満たせるか (何を得られるか)」
ということです。
(例えば、お金を得ることの必要性を理由に働くのであれば、それは衣食住という生理的欲求を満たすためと言えます)
ちなみに、はたらく理由は “個人的” で “主観的” なものである方が良いです。
なぜなら「欲求」とは、個人的にそれが足りていないと無意識に感じているからこそ沸き起こるものだからです。
また、みなさん今までの人生で一度は
「物事を捉えるときには客観的な視点で!」
といった話を聞いたことがあると思いますが、就活においては逆で、私はとにかく主観的に物事を判断することをオススメしています。
もちろん客観的な視点をすべて排除するわけではありませんし、客観的な視点が必要な場面もあります。
ただ、今この場でみなさんに考えてもらいたいのは “自分自身が” はたらくことを選択するための理由なわけですから、やはり主観的である方がこの先の話を色々と実感しやすいのです。
さて、その「はたらくための個人的•主観的な理由」ですが、言いかえれば、
自分自身が「働きたい」と思う理由、または「働かなきゃいけない」と思う理由
です。
このように考えると少しわかりやすくなりませんか?
これと逆なのは、客観的な視点、言うなれば「〜べき」と表現できるような理由です。
例えば……
▶ まともな仕事に就くべきだから
▶ 長男/長女はちゃんとした仕事に就くべきだから
▶ 大学を出たら働くべきだから
▶ 親に定職に就けと言われたから
▶ 家にお金を入れるべきだから
こんな感じです。
今思い返すと、就活当時の私はこのほとんどに当てはまっていました……
(当然、就活はこれ以上ないくらいダメダメでしたね……)
なんでこれがよくないかというと、上記の例でもわかるように、「〜べき」という理由の多くは一般通念や固定観念、言いかえれば “他人の考え” なんです。
例えば、
• 家にお金がないから働いてたくさん稼ごう!親にも良い暮らしをさせてあげたい!
という理由と……
• 家にお金がないから働いて家にお金を入れるべきだよね。親にも稼いでほしいと言われたし。
という理由とでは、自発性の面で全く違いますよね。
同じ「お金がないから働く」という個人的な理由があったとしても、前者は自分の考え、後者は一般的な視点(他人の考え)でのアプローチです。
“他人の考え” を根拠に「はたらくことを選択する」っていうのは、自分の人生の舵を人にゆだねてしまっているのと同じこと。
選択するというのは、選択した物事の結果を受け入れる覚悟があることです。
一般通念や親の意見に従うのはある意味で楽です。
ですが、自分で選択しなかったことの結果については、いつか納得できなくなるときが来ます。
それがすぐに来てしまうのが「こんなはずじゃなかった」という“ 新入社員ギャップ ” です。
新入社員ギャップをまともに受けた人の多くは、3年以内に退職します。(その中でも多くは一年以内です)
私はみなさんには自分の人生を自分で選んでもらい、その上で自分なりの幸せを見つけてもらいたいと思います。
そのために、はたらく理由は自分だけの個人的•主観的なものにするのが良いと強くオススメします。
それができると、この考え方は単なる精神論だけでなく、就活に直結する大きなメリットに変えることができます。
それは、冒頭でも書いたとおり、
志望動機がハッキリし、面接が楽になる
ということです。
多くの企業の採用面接では、ほぼ必ずと言っていいほど志望動機を問われることになります。
ふつう、志望動機はその企業で働きたいという気持ちの根拠を答えるところですが、その根拠にあたる部分の骨組みになるのが、この「個人的•主観的なはたらく理由」になるんです。
つまり、自分なりの「はたらく理由」を見つけることで、「本当に自分でそう思っている志望動機」を実感することができます。
実感とは、体験に等しいです。
誰しも、「考えたこと」は話せなくとも「体験したこと」はすぐに話すことができます。
本当に自分で「こうだ!」と信じている内容ならばなおさらです。
例えば、今まで私が面接してきた方の多くは志望動機を上手く表現できていませんでした。
どこか頭の中の台本を読んでいるようだったり、創ったような内容だったり、当たり障りのない一般論だったり……
しかし、そういう方でも全員……たとえどんなに面接が苦手な方であっても、自分なりに本当に実感している考えについては、あらかじめ考えてきたわけでもなく、頭の中の台本を読むでもなく、スラスラ、ペラペラと話すことができました。
(当たり前ですがみなさん自分の氏名や住所などは機械的に答えられますし、ほかに顕著なのは趣味や好きなこと、そのほか自分でテーマを考えた研究内容などです)
はたらく理由をしっかりと考えることで、上記のような「実感」の域に達することができ、それによって面接で簡単にしっかりと自己表現することができるようになりますよ!
では、今度は別の角度からもアプローチしてみましょう。
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唐突ですが……
みなさんはどんな人生を過ごしたいですか?
突き詰めれば多くの方が「楽しく、楽に、好き勝手に、快適に、安心して、なるべく自分に都合がいいように過ごしたい」というのが本音だと思います。
ということは、“自分の欲求が満たされるということ” が望む人生に近づく、すなわち「幸せ」だということになるはずです。
そうすると、これまでの話からわかるのは…
・はたらく理由は人それぞれ。
・その根拠となる欲求も人それぞれ。
・それが満たされるプロセス(生き方 ≒ ここでは働き方)も人それぞれ。
・(民間への就職が前提なら)どんな会社ならその欲求が満たせるのか、どんな会社が良い会社なのか、答えも人それぞれ。
つまり……
世の中には良い会社あるんじゃなくて、
自分にとって “都合がよい会社” がある!
ということです。
注) 「良い会社」はないですが、「悪い会社」は結構あります。
これは是非おぼえておいてください。
大企業や有名な会社、憧れの会社やステイタス感のある会社に入社したら幸せになれるわけではないんです。
自分にとっての幸せの基準を満たせる環境があるかどうかが大事ということなんです!
(そういう意味では、ステイタス感のある会社ではたらくことが自己承認欲求を満たせるならば、それは幸せにつながります)
就活のときには是非このことを意識して
「この会社で働くことは…」
「この集団に所属することは…」
「この環境で生活することは…」
→ 自分の幸せにとって都合の良いことか?
と自問してみてください。
そうすれば、おのずと入社したい会社の条件等が明らかになりますし、会社選びの基準がハッキリしてきますよ。
そしてその基準こそが、「はたらく理由」を考えることと相まって、みなさんの志望動機の核になります。
このあたりの具体的な手法については別途お話しますので、ここでは簡略化した流れを書いておきますね。
≪ はたらく理由 → 志望動機への展開:最適オペレーション ≫
★ 準 備 ★
① “自分自身の”「はたらく理由」をノートに書き出す。
② その理由はどんな欲求に基づくのか書き出す。
(なるべく多く、様々な表現で書いてみよう)
③ その欲求は企業に就職することで満たせるか?
④ ③がYESの場合:それが満たせる環境・条件はなにか?
(これもなるべく多く、具体的に書いてみよう)
★ 志望動機 ★
【④ + その企業特有の「入社しなければいけない理由」】
なぜなら、
【①であり、その根拠は②だから】
そして、
【それ(②)はその企業ではたらくことで満たせるから(③)】
ふー………長かったですね。
どうでしょう、自分の実になりつつも、就活にもかなり即効性のある内容に仕上がったんじゃないでしょうか?
では最後におさらいを。
上記の最適オペレーションにいたるための考え方が、今日のノートテーマ
です。
ここまでお付き合いありがとうございました。
それでは。