消化器内視鏡技師試験対策10:消化器の解剖生理4(門脈圧)
門脈圧亢進症とは門脈が持続的に25㎝H2Oを越えている場合に門脈圧亢進症と定義されている。原因は
・肝前性・・先天性門脈圧以上、門脈、脾静脈の狭窄・閉塞
・肝内性・・門脈性・・特発性門脈圧亢進症、日本住血吸虫症、肝炎
・・肝静脈性・・肝硬変症
・肝後性・・うっ血性心不全、Budd-Chiari症候群
これらに持っ脈血流の抵抗を増大させる原因が存在する場合に門脈圧が上昇する。上記の結果と上下大静脈の間に短絡路(側副血行路)ができる。門脈の静脈には逆止弁がない。なので、門脈圧亢進時には圧上昇は容易に末梢まで伝達され側副血行路が発達する。
胃、食道静脈瘤、腹壁静脈怒張、内痔核は側副血行路の一つ。脾腫、脾機能更新を生ずる。
参照:医学図書出版株式会社 消化器内視鏡技師試験問題解説集Ⅳ