補完 直視初挑戦〜90%安定まで

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※今回の記事は途方もなく長いので要注意

記事②で
「上中段が見えるようになるまでの過程は、魔星の動画で語られていることを3ヶ月やっただけ」と思いっきり省略している部分がある。

これは本当にその通りだし、ここまで成長するためのノウハウは魔星が十分に提示しているので、特別なことがなく書くことがなかった。

ただ、私の場合は1年前の直視練習開始よりずっと前に直視の入り口に立っている背景があり、本当の直視の習得体験談としてのスタートを書いていない。

せっかくなので、そこも含めて少し補完しておこう。

90%達成は私の場合「中段で安定して図柄が見える」とほぼ同義なので、以下に中段で見えるまでの過程を記載していく。

とはいえ大昔の回想だ。
もちろんこんな鮮明に覚えているわけがないので、確かこうだったような…という記憶から無理矢理作っている箇所が多々あるのでご容赦いただきたい。

1.目を動かしても何も見えない(約25年前)

私の直視との付き合いは
⚫︎25年前くらい
初めて直視を体験するもその後使わなくなる
⚫︎10年前くらい
少し思い出して図柄が見える状態を確認するも、その後使い道がなく封印
⚫︎2023年末〜2024年9月の1年間でちゃんと練習して詰めた
というような感じだ。

最初は本当に何も見えなかったし、見える気配すらなかった。

目を動かしている最中は見えない、というのが具体的にどういうことかというと、回ってる残像だらけのリールが見えているわけでもなく、かといって目を瞑ったように真っ暗になっているわけでもない。
文字通り、目を動かしている最中の視覚情報がほとんど何もない。

これは魔星の配信でも言っていた人がいるが、白目をむいてるような感覚に近い。
これは本当に共感できたし、当時の感覚がフラッシュバックした。

目を上から下まで動かすとき、強烈に視界がボケる。逆を言えば、ピントをガッツリボカさないと目を動かせない。
ピントを合わせたまま視線を上下に動かすことを、眼球が強烈に嫌がっている。
そんな感じだった。
本当に昔の話だが、あの嫌な感覚は覚えている。

100ゲーム続けてこんなことをやるなんてまず無理だ。頭がクラクラする。目も痛い。
もうやめよう。

これが、直視を始めた最初の1週間くらいの話。もし直視に適正があるんだとしたら、自分は多分一番ない人間なんじゃないかと思うくらいできなかった。

なお、度合いは違えど中段に図柄が安定して見えるようになった半年前くらいまで、ピントをぼかしてから眼球運動を開始する、という感覚はずっと同じだった。

2.下段でボーナス図柄の全形が見えるようになる(25年前)

目を動かしてリールを見ると、7っぽい形の塊が動いて見える感じはする。
最初はこれが直視なのかなと思ったが、全くそうではなかった。

気まぐれに目を動かしてみる、を続けて1週間くらい経ったある日、機種は覚えていないが急に下段に7図柄が現れた。

少しずつ見え始めたということでもなく、いきなり7がそこに出現した。しかも、7図柄を覆う縁の色や太さまで綺麗に止まって見えている。ようやく直視とはこういうことかと実感できた。

「これって直視なのかな?」という疑問の余地を全く残さない、直視をしなければ見えようがない7の形があった。
おそらくこれが初めて直視ができた日だ。

急に見えた理由はわからないが、超ピンボケ状態で眼球を動かし始め、眼球を動かすこと自体に体が慣れ下段あたりでピントを合わせてくれた、というような感じかもしれない。
とにかく無駄だと思っても同じ動作をやり続けることでできるようになった感じだ。
初めて鉄棒で蹴上がりができた時もこんなだったな。何でできたのかわからない。

相変わらず目は疲れるし気持ち悪いし連続で練習なんてしなかったが、ふと思い出して目を動かしてみる、は定期的に続けてみた。

もちろん7以外は見えない。
同じ目の動きをしているつもりだが、他の図柄は一切見える気配がなかった。

3.ボーナス図柄が下段に降りてくるように見えるようになる。(25年前)

私の場合、下段で小役が見えるより前にこちらが先だった。直視っぽいことをたまーにやる、みたいなことを繰り返して3ヶ月経ったくらいの頃だったか。
中段を過ぎたあたりから下段まで7図柄が降りてくるように見える。
しかし、7以外は見えない。

この頃から、直視に対する嫌なイメージや疲労はかなり軽減されていた。
相変わらずリールをきちんと見たまま眼球を動かすことは出来ず、サッと焦点をぼかしてから眼球運動をするというのがルーティーン化されていたように思える。

アレックスのリプレイ外しでは、これで下段に7を押そうとしたのを覚えている。
雑誌によるとこれは「キタキタ押し」と命名されている直視で、下段まで降りてくる様子を目で追って押すみたいな感じで紹介されていたものだ。

この時点で、押す周回でも見ろというのは雑誌の解説で学んでいたため、結構練習した。
眼球を動かしながらボタンを押すというのはそれこそとんでもなく抵抗があったが、こちらは慣れによって出来るイメージが比較的簡単に湧いたのでそんなに長い期間苦労した覚えはない。ただ慣れるだけならできた。


<アレックスとジッポーと私>
アレックス新装の待ち時間中、私の居た集団と別の集団同士で大喧嘩になり警察がめっちゃ来た。詳細は覚えていないが今考えるとよくそのあと普通に入店して打てたなと思う。

当時は小規模集団で別地域の新装やイベントに並ぶと結構これ系のトラブルが多く、私とその仲間は常に握り込みやすい大きさのライターやジッポを持っておこうと互いに自衛を呼びかけていたような感じではあった。

そりゃアウェーだし荒らしに行ってるみたいなもんだから、こういうのは仕方ない。
オタクっぽい見た目のやつは武器を持っていることがあるから気をつけろ、みたいなことまで本当にセオリー化していた。世紀末だった。
今の時代は本当に良くなっておじさんは嬉しい。

片方の目が腫れアゴから血が出ている状態で「設定6」という札の付いたアレックスを打ったのをよく覚えている。
殴られた痛みより、7を揃えたのにメダルの払い出しがなく買い足しを余儀なくされた時の方が、痛かった。

※アレックスは当時としてはかなり珍しく、ボーナス入賞時の15枚払い出しがない。
5号機のAプロシリーズで、唯一アレックスだけボーナス入賞時の擬似払い出し音がないのはこの名残りである。

4.下段で小役が見えるようになる(25年前)
四半世紀前の話はこれが最後

7図柄キタキタ押しを続けていると、見る周回で1周のタイミングをミスった時、別の小役が目に入るようになる。

これをきっかけに下段で小役が見えるようになってきた。
直視で「初めてこう見えるようになった」という瞬間はこれ以降も山のように経験することになるが、今でもそれが発生するのはこの時のように、全く意図しないミスやズレによってたまたま見えた、というきっかけであることが非常に多い。

小役の方は、下段で見えても全く動かない。キタキタ押しになるのは7だけで、小役を見た場合はパッと見えて消える。

7を下段に押す場合のみ、見てから押した感が出るようになった。
というか、当時は見てから押してると思っていた。

下段小役ビタではキタキタ押しが出来ないので、押す周回で眼球は動かさない。
つまり小役の場合、見る周回は直視・押す周回は色押しという感じである。

キタキタ押しも下段小役停止型も、何周見ても図柄の位置がおおよそズレないように見る練習もしていたため、眼球が1周ごとに正確に動く感覚はこの時既にある程度身についていたように思える。

ただ、色押しが結構やれていたのであまり直視ビタの出番は多くなかったが、当時私の直視が最も役に立っていたのは大花火である。

大花火は、色押しだけだと相当キツイ。
BAR図柄のHANABIの文字がリール上に縦線となって見えてしまい、どの瞬間が中段なのか物凄くわかりづらかった。
BAR中段の瞬間を認識するためにやっていたのが、リプレイを下段に見る直視。
当然押す工程は色押しと同じなのだが、色押しよりは少し有利だったかなと思う。

このあと、ATの時代となり直視を使うことは全く無くなった。

※それから約10年後、ちょっとだけ直視を思い出してキタキタ押しくらいはできるように練習した記憶はある。
そしてつい1年前まで、直視というのは下段に押すキタキタ押しのことを指すものだと思っていた。

このとき、ごく稀に中段でも止まって見えることがあるなと感じた記憶だけ残っている。

5.キタキタ押しをやめたくて(1年前)

25年前に直視を体験し、最後に試したのが10年くらい前。
もうこれまでの記憶も経験もほとんど覚えておらず、直視の存在すら忘れかけていた。

数年前から打っていた機種で、やたらとビタ押しを要求された機種がバーサスリヴァイズだった。直視再習得のきっかけになったのがこいつだ。

ディスクアップは食わず嫌いで全く打っていなかった。というより、サミーのノーマルタイプが面白いわけがないという固定観念がこびりついていた。

<もう一度遡ること25年>
他メーカーがテーブル制御の緻密さと演出面を追求してもう煮詰まっていような段階の1999年。この時まだサミーは超時代遅れのコントロール方式でノーマルタイプを作っていた。
そんなメーカー、サミーとダイドー(のちのビスティ)くらいしか知らなかった。

あの当時から私はサミーに対して「版権でなんとかしてる手抜きメーカー」というラベルを貼って全く注目しなかった。彼らの出す台は陳腐な玩具のようにしか見えなかった。

5号機になってもこのメーカーが作る機種はいつだって、チェリー付きのボーナス図柄を上中段に押して、上段にスイカが滑ってきたらチャンス、というコピペ配列マシンだらけだったし、ディスクもそれに毛が生えた程度のもんだろうと考えていた。

そんなこんなで打とうという気すら全く起きなかったが、どうもディスクはそうでもないらしい。3が出たらやってみよう。

話を戻すと、バーサスは①の記事で記載した通り色押しで7を下段に押していたが、ふとしたきっかけでえぬり(魔星)のnoteを読み直視の再習得を考えるようになる。

魔星の直視はキタキタ押しとは全く異なるイメージで書かれており、精度も高そうだ。
自分にもまだ目押しの伸び代があるかもしれないと感じさせてくれた。

だからまず最初にイメージした直視のゴールは、自分のキタキタ押しの完全否定。
・下段に見てはいけない
・動いて見えてはいけない
・待って押す感覚は良くない

今思えばこれが極端すぎたのだが、とにかくキタキタ押しと真逆の見え方を自分の理想としよう、と考えた。

6.まずは中段図柄が目に入るように

バーサスはハズレ時に中段にボーナス図柄がビタ止まりする箇所がXXスイカしかない。
ここは中段図柄を認識する練習にはちょっと向いていない。2連図柄では図柄個別の認識が曖昧になるからだ。

中押しで7を中段に押す、でもできなくはないのだが、変則押し大嫌いおじさんとしてはそれだけはできない。
私の中の老害が叫ぶ。それはもうノーマルタイプのパチスロではないと。

そこで、毎回目押ししていたBAR上段から練習を始めることにした。
直視をするとスイカが下段に見える。
BAR図柄は一切見えていない。
ここまでは昔習得したので簡単だ。

まずはこのスイカのついでにベルが目に入るよう、目線の範囲を上げていく。
ビタ押しできているかどうかは今は関係ない。中段にベルを捉えることがスプリントゴールだ。

飽きたら7上段でやる
この場合はプラムを下段に見る。プラムは見える時とそうでない時があったが、構わず続ける。こちらも中段にベルが見えればOKだ。他の箇所もとにかく下段を見て、目線を上げて中段図柄が目に入るようにやり続けた。

中段に押したい図柄を一旦下段で捉えて、それを中段に上げるということは絶対にやらなかった。
何故なら、それをやってしまったら眼球が記憶した1周のリズムが、マイナス1コマの習慣に書き変わってしまうと思ったからだ。

1〜2ヶ月ほどコレを繰り返すと、どんどん図柄を視認する場所が上がっていった。
中下段2コマで見えることもあれば、中段1コマで見えることもある。

このあたりから、軽いピンボケ状態で薄く見える直視になっていったが、この話は全く役に立たないのでここでは割愛。

この経緯を辿ったからこそ分かることだが、下段に見える段階から中段で見えるようになる過程で最も重要なのは目的意識だ。
直視は勝手に成長していく要素と、目的意識を持たないと向上しない要素がある。

なぜ言い切れるかというと、25年前のキタキタ押し時代に下段で見るのが直視だと思い込んでいた頃、勝手に中段で認識できるようになる予兆も気配も全くなかったからだ。
だから、下段で見ることを良しとしている限り中段で見えるようにはならない。

これは私にとってメチャクチャ重要なことで、「この練習で自分はどうなりたいのか」というイメージをあらかじめ持っておかないと何ヶ月も地力が伸びず停滞する。
直視の練習はこういうところが一番難しいと感じた。

例えばこんな感じだ

▽愚直に同じことをやり続ければ伸びたもの
・全く見えない→下段に7が見えた
・止まって見える→動いて見える
・周回ごとに図柄がズレる→安定する

▽目的意識を変えないと伸びなかったもの
・下段でしか見えない→中段で見える
・ピントがボケっぱなし→ピントが合う

厄介なのは後者で、コレで良しとしたものは成長のボトルネックになってしまう場合がある。
しかも、今の自分にとっての次のステップが何なのか正解がわからない。
変えた方がいいことと、変えずに伸ばし続けたほうがいいものの判断が難しい。

だからこの頃はぐちゃぐちゃに意識を変えまくっていた。
毎日、今日はこうしてみよう、を2~3個携えてホールに行っていた。

7.中段で見えないことがなくなる

自分の中の正解を
「中段で一瞬図柄がパッと見える」
と定めて練習を続け、その通りにできるようになった。

下段まで動くキタキタ押しとはだいぶ遠いものになり、これこそが理想系だと考えた。

またそこから大幅改造することになるのだが、一旦この辺の段階で90%が安定するようになったと思う。
最も色々と試行錯誤していた時期がここだ。

一応、ツギハギだらけの記憶ではあるが一応整合性が取れてるような感じでは書けたかな。


あとがき

今回は本当にただの日記。

先日、我が家のルンバが3代目となった。
Siriと連動させるためルンバには名前をつける必要があるのだが、我が家では毎回スケキヨという名前を付けている。つまり襲名制である。

3年ほど前からルンバは前の世代の部屋の記憶を引き継ぐ機能ができたらしい。

これは非常にありがたい。
ルンバの初回のマッピングは結構面倒で、部屋を巡回してスマホで結果を見ると全然違うやんけということがよくある。
これがちゃんとできていないと、部屋ごとにスケジュールを立てて巡回命令を出すことができない。稼働開始まで何日かかかるのだ。

早速引き継ぎを使ってみた。
ロマサガ2の皇位継承のように記憶を受け継ぐスケキヨ。先帝の無念を晴らす。
マップがすぐに表示され、動き出す。

しかし様子がおかしい。
明らかに目的なく歩き回る徘徊ジジイのような動きをしている。

え?お前父ちゃんから話きいてるよね?
聞いてない?
お前もルドン高原で引退させられたいのかな?

これさあ…
引き継いでるって体裁になってるけど、結局1からマッピングしてません?
だとしたらやってんなぁオイ。

せがれが定期的にリビングに設置する撒菱(LaQのカケラ)にもビビって停止するし。
お前の父ちゃんはな、もっと勇ましかったよ。
おい徘徊ジジイ、シャキッとしろ

撒菱といえば、リアルバウト餓狼伝説というゲームに出てくる望月双角という坊さんには
「撒菱!」
と叫びながら撒菱を投げるという斬新な技があった。暗器をそんな使い方するのはコイツだけだろう。私の知り合いの撒菱職人もえーわざわざそれ言っちゃうんですかって驚いていた。

まきびし!と叫び撒菱を投げる望月双角
所詮しゃがんでパンチするような連中だ
そんなところに突っ込んでも仕方ない


私が4代目スケキヨになって街を徘徊するわけにはいかない。
こんな日記でもいいから、せめてきちんとした文章を書き続けていれば未来の痴呆防止になるかもしれない。
もう少し続けてみよう。

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