ヲタクメモ。なんだけど、僕には大事なメモ
Amazonは世界の広告費の2%を使う世界最大の広告主だ。
そのメディアバイイングはインターパブリック(IPG)系のイニシアティブ社が担っている。
一方クリエイティブ担当はどこだろう?と調べたら、アクセンチュア ソング(旧アクセンチュア インタラクティブ / 企業と顧客のコミュニケーションを支える、クリエイティブ寄りの戦コンって感じかな?)が買収したクリエイティブエージェンシー・Droga5だった。Amazonは米スーパーボウル中継(世界一高額なテレビCM枠だ)に毎年出稿していて、そのCMクリエイティブはDroga5が担っている。
で、日本でのAmazonのTVCMなどもこのDroga5が作っている。同社はNY発祥で、ロンドンと東京にも拠点を持っている。国内向けクリエイティブはDroga5 Tokyoが作っているけど、グローバル素材は全拠点で共同制作しているみたい。
Droga5 Tokyoはギークピクチュアズと組んで作っている。
コンサルが広告領域に進出し、広告会社がコンサル領域に進出するというメガトレンドが端的に顕れているのがAmazonだなぁと思う。
で、個人的にグッと来たのは
Droga5は2006年。ギークピクチュアズは2007年設立の企業ということだ。Droga5の創業者であるデビッド・ドロガ氏は僕より2歳年上のオーストラリア人で、20歳のころから広告業にいる人。彼が最初に賞を獲った仕事は、豪のラジオ局MMMの音声CMだったそうだ。そこからサーチ&サーチのシンガポール→ロンドンと拠点を移す一方、サーチ&サーチ自体がピュブリシス傘下に入ることなどもあって、ピュブリシスのトップ・クリエイターになった後、独立したようだ。
ちなみにDroga5 Tokyoが設立されたは2021年。代表の浅井雅也さんは博報堂史上最年少グローバルクリエイティブディレクターなどの経歴を持つ俊英。
そしてギークピクチュアズの小佐野保氏は東北新社を経て独立された方で、年齢は多分僕の5歳上。
同世代(や、浅井氏のように僕よりずっと後の世代)がワールドワイドに活躍しているさまを、図々しくも悔しい……ッ!と思いながら調べた。同じ時間、似た業界で仕事しながら、そしてなにより「同じ時期に独立して(SEVENは2008年)」ここまで差がついた自分の努力の無さ、視点の低さ、気付きの薄さ、情熱の無さなどを悔しく思う。
デビッド・ドロガ氏がラジオCMのクリエイティブで賞を獲ったのは多分1989年ごろ。僕はその4年後に処女作を作っている。差がつきすぎやろ!!!
「お前、自分を誰と較べてるの?w」と笑われるのは百も承知だけれど、そういうトップランナーたちを自分とは別の世界に置いて崇め奉るのではなく、嫉妬して、悔しく思って、いつか少しでも近づいてやる!と思い続けたい。
もう54歳だとかそんなのは関係ない。リタイアのその瞬間まであがきたい。
せっかくこの世界で生きていくと決めたんだから。
そんな悔しさをすぐ忘れて易きに流れてしまうので、ちゃんとメモとして残す。