閑話三昧 #5 ~大活字本
(追記あり)2024/3/23
以前、図書館で「大きな活字本」のコーナーをみかけたとき、「ああ、こういう本を必要とする人がいるのだなあ」と漠然と考えていた。
まさか自分がその当事者になるとは思っていなかった。
読書において、視覚情報はやはり貴重であることをさとった。
縦のものを横にする
ここで問題にしているのは、スキャナーでとりこんだ、いわゆる自炊本だ。
基本的に画像なので、拡大して読むと、ページが画面からはみだす。
小さなタブレットなどでは、なおさらだ。
パソコンならどうか。
私のPCは、Windows10が出はじめたころのデスクトップ型で、ディスプレーは24インチの横長固定型だ。だから新書版の縦書き文章など、気持ちよく拡大すると縦一行が微妙に切れてしまう。
そこで考えたのが、縦書きのPDFを90°回転したらどうかということだ。
無料のAcrobat Readerでも、画面の回転機能はある。
うん、いい感じだ。
でも、どうやって読む? 文字どおり首をかしげた。
横のものを縦にする
前記のように私のディスプレーは固定型だが、すでに製造中止の後継機はピボット機能(縦横変更機能)があるらしい。
ネットで調べてみると、中古で1万円程度で入手可能である。
デュアル・ディスプレーは初めての経験だ。
作業エリアを広くとるための「拡張モード」が一般的だが、ここは「複製モード」でゆく。
ふだんは怠惰な生活を送っている私だが、このときは横のものを縦にした。
うん、これなら雑誌サイズでもいけるだろう。
たまたまだが、24インチというサイズもよかったと思う。
もっと大型のサイズだと、読むときマウス・スクロールのかわりに首を縦にふらないといけない。
画面の縦横比(アスペクト比)も関係する。
最近は動画を念頭に横長のディスプレーが多いが、本の表示には縦横比
3:2がよいらしい。私のディスプレーは16:10なので割と近い。
白黒つける
字の大きさはなんとかクリアしたが、それでも目がつかれる。
原因は、老眼、眼の持病、それにくわえてドライアイだ。
とくに背景の白がまぶしい。
最近の常套手段は画面の白黒反転だ。
Windowsの「ハイコントラスト設定」で画面を白黒反転する。
これでブラウザ、Wordなどは目に優しくなる。
自炊本(スキャンしたPDF)でも、スマホやタブレット用のビューアには白黒反転機能があるのに、なぜかWindowsではうまくゆかない。
文字情報をふくんだPDF(純正?PDF)でないとだめなのだろうか。
しかし、Androidなどでできていることができない、とは不思議だ。
やはり調べてみると、PDFの白黒反転変換をしてくれる無料のオンラインサービスがあった。試してみたのが下の写真だ。
しかし、これで手持ちの自炊本すべてを変換するのも面倒だ。
私がいま使用しているタブレットには外部への出力機能がないので、HDMI接続可能なタブレットに買い換えたら、この縦型モニターに出力すれば良いのかもしれない。
(追記)2024/3/23
Google Chromeの拡張機能のひとつ「Dark Reader」でPDFの白黒反転ができることを知りました。