夏目漱石 夢十夜「第五夜」 全5回⑤
さあ、いよいよラストです。
6.謎に満ちたラスト
第五夜のラストは謎に満ちています
「蹄の跡はいまだに岩の上に残っている。鶏の鳴く真似をしたものは天探女である。この蹄の痕の岩に刻みつけられている間、天探女は自分の敵である。」本文より
何故処刑されたはずの自分がこのようなことを知っているのでしょうか。
鶏が鳴くまでに女が来なかったら自分は殺される設定だったはずです。さらに「蹄の跡の岩に刻みつけられている間、天探女は自分の敵である」これはどういった意味なのでしょうか。