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MBA留学の影と光~MBA効果とその後のキャリア~

というタイトルで先日、アゴス・ジャパン(https://www.agos.co.jp/)さんのMBAイベントにパネリストとして登壇させて頂きました。本日はそこでお伝えしたキーメッセージをご紹介させて頂ければと思います。

アゴスは日本人のMBA受験生なら一度は通る、留学予備校界のトップネームです。私もTOEFL対策、GMAT対策でかつて大変お世話になりました。MBA後も引続き仲良くして頂いており、時々イベントに呼んで頂いて受験生の前で体験談をお話する機会を頂きます。

受験生相手のお話だと、スコア対策(TOEFL/GMAT)やエッセイ、学校選択などについて語ることが多いのですが、この日は「MBA留学の影と光」ということで面白い切り口だなと思いました。

そう、MBAは輝かしい側面だけではないのです。

まず、世の中何事もそうですが、何かを得ようとすると何かを失わなければなりません。MBAによって失うもの?たくさんあります。大きなものといえば、時間、お金、目先のキャリアでしょう。

まず、時間。私のような純ドメスティック人間が海外のトップMBAを目指す場合、その準備に膨大な時間がかかります。私の場合、全部で3年くらいかかりました。留学は2年間ですから、2時間の飲み会に参加するために3時間かけて行くようなものです。そこまでしてよほど得たい何かがないと頑張りきれませんね。そして受験準備の3年間も、毎朝4:30に起きて会社に行くまでひたすら勉強、昼休みも会議室にこもって勉強、夜も飲み会は基本すべて断って勉強です。週末はもちろん予備校に缶詰めです。私は時間捻出のため、テニスのガットをハサミで切って趣味を封じ、バリカンで坊主にして飲み会(コンパ?)に参加するモチベーションを封じるという儀式もしました。

そしてお金。私は天才タイプでない自信がありますし、所謂お金で時間を買うということで予備校で効率的に学習する方法を選択した為、TOEFL, GMAT, エッセイすべて合わせて200万円以上を払いました。そして自費留学の場合、MBAは2年間の学費だけで1,200万円程度かかり、生活費もあわせたら留学費用は2,000万円を超えます。

最後は目先のキャリア。これも特に自費留学の場合に顕著ですが、いま働いている会社を退職、もしくは休職しなければなりません。私は財閥系総合商社の社員というステータスを捨てる決断が必要でした。(いま思えばそこまでものすごい決断でもなかった気がしますが、当時は世捨て人にでもなるような、崖から飛び降りるような気持ちでした。)そしてMBA後に転職する場合には新たな環境に飛び込むことになるので、そこでずっとキャリアを積み重ねてきている同世代の社員と比べてかなりビハインドからのスタートになります。そこからいかに急速にキャッチアップして、のし上がっていくかが勝負です。会社が変われば、働き方、求められるスキル、人間関係などあらゆる環境が変わりますので、そこでパフォームしていくことが求められるのはリスクです。

卒業後4年たって振り返ると、MBAは自分が今後も絶えず成長していくための「コミットメント」だったのかなと感じます。これだけお金も時間もキャリアも捨ててMBAにチャレンジしたのだから、ここから先は自分の人生を自分で切り開いていくんだ、そして失ったものを補って余りあるほど上にのし上がっていかなければならない、そんな気持ちです。

MBAに行って、逆に追い詰められてしまった、言い訳のできない環境に自分を置いてしまった、そんな感じでしょうか。このハングリー精神は終身雇用で高給が保証されている商社マン時代には感じないことでした。

人生100年時代、会社の外でも通用するように、自分の市場価値を高めていく努力はますます必要になります。そしてリスクとリターンは常に背中あわせですので、リスクをとってチャレンジするためにはその努力の積み重ねが自信につながります。「やらずに後悔より、やって後悔」の精神で、若いときには直感に従って自分の信じる道を突き進んで頂きたいと思います!!

そしてもし私の留学先であるUCバークレーのビジネススクール受験を検討されているかたは、こちらもご覧になってみてください↓

UCバークレーMBAの合格エッセイサンプル

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