人生100年時代のキャリアについて考える

新卒で総合商社に入社後、アメリカMBAに留学を経て外資系投資銀行へ。

人生100年時代のキャリアについて考える

新卒で総合商社に入社後、アメリカMBAに留学を経て外資系投資銀行へ。

最近の記事

30%の不安

先日、島田紳助さんのYouTube登場が話題になっていました。 彼の言葉とされるもので、私がとても好きなフレーズがあります。 30%の不安。 夢のためにはこれ、必要やねん。 不安がなかったら努力せんもんなぁ。 自分を追い込みながら腕一本で頂点を駆け抜けた彼の言葉は心に刺さります。 私も将来のキャリアについては30%くらいの不安を抱えながら仕事をしています。 終身雇用で守られた総合商社を飛び出し、いつクビになるかもしれない生き馬の目を抜く外資系投資銀行に飛び込んだ頃の

    • (MBA組織行動学その2)ヘドニック・トレッドミルから考えるキャリア

      週末にnoteを読んでいたら、こちらの面白い記事を見つけました。 ヘドニック・トレッドミルと呼ばれる心理現象に近いですね。「ヘドニック」は快楽なんて訳されるようで、「トレッドミル」はジムにあるランニングマシーンのことです。快楽はいずれ慣れてしまうので、もっともっと、とどんどん先の快楽を欲してしまうというものです。 収入については上がれば上がるほど幸せが増していくわけではなく、ある段階から幸福度の上昇カーブは急に緩やかになると言われています。一説によるとその頭打ちは年収90

      • まず1億円ためて自由になる

        なかなか刺激的なタイトルの日経記事を読みました。 仰っていることは本当にその通りだと思います。1億円ためることの意味、そしてそうなるための考え方としていろいろ紹介されていますが、ひとつ私の悩みにヒットしたものがあります。 「共働きをする」 ・結婚しているならば共働きが最強の戦略だ ・女性が働くのに遅すぎるということはない ・専業主婦は2億円損をする いまはもう時代の流れが完全にそうなっていますね。子供の同級生の親を見渡しても、半分以上が共働きな気がします。 うちの

        • 「自己効力感」の重要性

          最近、人生100年時代の到来についての名著『LIFE SHIFT』を読み返しています。 長寿化に伴い、これまでの「教育→仕事→引退」という3ステージの生き方から、「マルチステージ化」していくという主張。 人生の中で柔軟に「変身」を重ねていくためには年齢に関係なく新しいスキルを身につけていく勇気や努力が必要となり、カギを握るのは「自己効力感(自分ならできる、という認識)」と「自己主体感(みずから取組む、という認識)」だと書かれています。 思い返せば、私が米国MBA留学で得

          シャープレシオは偏差値だと思ってみる

          「シャープレシオ」ってご存知ですか?Wikipediaによれば、 シャープ・レシオ(英: Sharpe ratio)とは投資の効率性を測る指標。1966年にウィリアム・シャープにより提案された。 だそうです。投資や資産運用にご関心をお持ちの方は耳にしたこともあるかもしれませんね。 数式であらわそうとするとマニアックなので、金融の世界にいる私でもどこまで完璧に理解しているかと言われると実はゴニョゴニョゴニョ。。特にわかりにくくしているのはこの分母(分散のルート!?)では

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          (MBA組織行動学その1)セルフ・ハンディキャッピング

          商社時代の同期と久々にランチしました。今はお互いに別のキャリアを歩んでいますが、色々と刺激になります。 彼の会社は副業OKだそうで、今年はとにかく個人事業をおこして青色申告することを目標にしているそうです。 とにかくアクションを起こしてみる! 商社マン出身の彼らしいフットワークの軽さですね!起業の入門書などでもよく言われていることですが、とにかくウダウダ考えているよりも実際に行動に移してみることが大事というわけです。 この会話をしながら思い出したのが、【セルフ・ハンデ

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          アメリカ人の「新年の抱負」を見て思うこと

          皆様、2020年の抱負はもう決めましたか?私は昨日決めました! というわけでさっそく「キャリアデザイン」に紐づけた記事を書きます。 アメリカ人の抱負というものを見つけたのですが、これが見てみると色々オモシロイ点がありました。 その1:仕事の位置づけが低い 日本人との気質の差が大きく出ている気がします。皆様の抱負の中にも、仕事に関する目標はそれなりに上の方に入ってたのではないでしょうか?私の場合は8割がた仕事関連で、プライベートの目標はおまけ程度に2割くらいでした(プラ

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          2020年のnoteは『キャリアデザイン』

          2019年も大変お世話になりました。 私個人の昨年を一文字で表すなら、『幅』でした。新しい会社で新しい役職につき、仕事の幅が大きく広がりました。またワークライフバランスも大きく改善したことでプライベートが広がり、生活サイクルも人間的になりました。体重は1年でなんと10kg減りました。79kgから69kgなので、私の身長175cmでは普通の体形に近づいたというのが実態です。 さて新年ということで、今年の目標について考えを巡らせていました。公私ともにいろいろありますが、ひとつ

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          デジタル通貨のその後

          先日、デジタル通貨は世界を変えるか?というnoteを以前投稿しました。 Yosuke IshinoさんのBATH(バース)って何ですか??でも触れて頂いたり、お読み頂いた方々からなかなか良い反応を頂きました。 さてこのデジタル通貨、その後も様々なニュースが出てきています。 ここでも中国 vs 米国の構図か?中国ではデジタル通貨『DCEP』のパイロットプロジェクト計画が早くも年内から深圳で動き出すようです。 また、国際機関である国際決済銀行の幹部が「デジタル通貨は新しい

          iPhone 11買ってみた

          今回はちょっと趣向を変えて、昨日の感動を。 タイトルの通り、iPhone 11を買ってみました。カメラがふたつの方。最近テレビCMでやたら見るなーと思ってふと価格を見たら、思ってたよりもほんのちょっとお手頃だったので決断。完全にAppleのマーケティングにやられてますね。 私はスマホで使う機能がかなり限られていて写真もそんなに撮らないので、iPhone 6をまだ使ってました。しかしさすがに電池の劣化が著しく、また妻のiPhone 6も数ヶ月前に突然故障してデータが飛んだり

          デジタル通貨は世界を変えるか?

          FacebookによるLibraや中国政府によるデジタル人民元など、デジタル通貨に関するニュースが世間を賑わせています。 デジタル通貨というと、人によってはビットコインをはじめとする仮想通貨のトレンドを想起されるかもしれませんが、個人的にはやや違う整理をしています。 ビットコインは当初、送金や決済(支払手段)の為に開発されましたが、今のところそれらの実用にはあまり向かず、投機の手段になっているのが実情ではないでしょうか。 これに対してデジタル通貨は、その価値が一定の資産

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          外資系投資銀行、面接官のホンネ

          今回は外資系投資銀行を目指している方に、実際に面接官をしていた立場でアドバイスができればと思います。 外資系投資銀行では最前線で戦うバンカーが採用権限を握っており、彼らの評価で面接合否が決まる形が一般的です。私もバンカー時代には実際に何十人も面接しました。そのうち実際に合格して入社までしてきたのはほんの数名ですが。。 そんな私が今回ご紹介しようと思うポイントは3つです。(余談ですが外資系の人は何事も「3つ」で語るのが好きです。) ①選考プロセス概観 ②実際の評価の方法

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          外資系投資銀行、面接官のホンネ

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          時は金なり

          ローンは絶対しない。クレジットカードも作らない。 母が生涯貫いてきた信念です。(まだ生きてます。) 私は生まれも育ちも埼玉県、ごく普通の庶民的な家庭で育ちました。父の年収が一千万を越えたことはないと聞いています。専業主婦の母はとても倹約家で、車を買うのも家を建てるのもすべてキャッシュでした。 そんな家庭で育った私(現在37歳)はというと、買い物の支払いは基本クレジットカードだし、住宅ローンはがっつり借りてます。何なら住宅ローンは頭金を百万円だけ支払い、借りられるだけのお

          『お金の正体』松本大

          今回は、最近読んだオススメ本について。マネックス創業者の松本さんによる久々の著書です。 松本さんといえば起業家であり経営者として大変有名な方ですが、人気アナウンサーとの結婚や、昨年のコインチェック買収など、時々大きなニュースで注目を集めていますね。 私は以前から松本さんの人生観、キャリア観や仕事術などに関心をもっていましたので、これまでも何冊か著書を読んで少なからず影響を受けていました。 今回も「お金の正体」という、なんとも興味をそそられるタイトルだったので即購入。語り

          総合商社でのキャリアについて

          MBA時代に書いていたブログで、アクセス数がダントツ1番なのがこちらのタイトルの記事です。(「商社 MBA」でググるとトップにでてきます。)もう5年前に書いたものですが、本質的にはいまでも変わっていないと思いますので改めてこちらでご紹介させて頂きます。商社への就職を考えている学生の方や、転職先として関心のある若手社会人の方々などに参考にして頂けたらと思います。 折しも先日はダイヤモンドの就活人気ランキングが発表され、私の古巣である三井物産が初のグランドスラム達成(文系男子、

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          総合商社でのキャリアについて

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          MBA留学の影と光~MBA効果とその後のキャリア~

          というタイトルで先日、アゴス・ジャパン(https://www.agos.co.jp/)さんのMBAイベントにパネリストとして登壇させて頂きました。本日はそこでお伝えしたキーメッセージをご紹介させて頂ければと思います。 アゴスは日本人のMBA受験生なら一度は通る、留学予備校界のトップネームです。私もTOEFL対策、GMAT対策でかつて大変お世話になりました。MBA後も引続き仲良くして頂いており、時々イベントに呼んで頂いて受験生の前で体験談をお話する機会を頂きます。 受験生

          MBA留学の影と光~MBA効果とその後のキャリア~