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景気に左右されないために、何が必要か考えてみた

僕は普段、HR系の仕事をすることが多いのですが、メインの取引先である某R社がコロナの影響で壊滅的なダメージを受けているようで、HR系の仕事は激減しています。ただ、幸いなことにそれ以外の仕事がパラパラあり、持続化給付金には申し込んでいません。なぜ僕がコロナ禍でも数ヶ月間食いつなぐことができたのか、自分なりに振り返ってみます。

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僕にはリーマンショックの時、所属していた部署が壊滅したトラウマがあります。ある日、出社したら「前年比売上-97%です」と会社から共有され、「え、嘘でしょ」と思ったのを今でも覚えています。日に日に派遣さんたちは姿を消し、会社は希望退職者を募り、同期たちは他部署に飛ばされていく…。「人材ビジネスって不況に弱いんだな」と思いました。(あくまで当時の話)

という背景もあり、僕はフリーライターとして独立した初期から「収入源は分散させないとやばい」という危機感を持っていました。当然、発注量も単価も高い会社と“だけ”取引をすれば短期的な売上は伸びるんですけど、特定の会社に依存するのはやっぱり怖かった。そこで、コンテンツマーケの会社でいっとき修行し、マーケティング系の案件も受注できるようにし、コツコツといろんな会社との取引実績を重ね、収入源を分散させてきました。

とはいえ、ガツガツ営業したわけではありません。僕が注力したのはただ一つ。「目の前の案件に全力を注ぐ」、以上です。結局、営業やブランディングを頑張ったところで、顧客を満足させなければリピートはありません。

数年前はライターの勉強会にちょこちょこ顔を出していましたし、宣伝会議の編集ライター講座も受講しました。そこでつながった人やシェアした記事経由で仕事がくることもあります。

しかし結局、SNSや勉強会でつながった案件をリピートできるかどうかは、「顧客の期待値を超えるか」にかかっています。実績や実力もないのに、どんなにマーケティングや人脈づくりを頑張ったところで、単発の仕事をしては、顧客が離れ、また案件獲得に奔走する…というループにハマることになるでしょう。

編集ライター、デザイナー、カメラマンなどのいわゆるクリエイティブ系のフリーランスにとって営業をはじめとするマーケティングや人脈はたしかに大切。それは否定しません。しかし、コア・コンピタンスであるアウトプットで顧客を満足させることさえできれば、営業せずともリピートします。そして、紹介から数珠つなぎで取引先が増えていきます。

逆に、アウトプットで顧客の期待値を1ミリでも下回れば、次はありません。まずは目の前の顧客を大事にすること。そして、期待値を超えること。その積み重ねが、結果的に「自分」というブランドを高め、人脈や売上につながっていくのだと信じています。

「何かのプロ」になるためには、努力が欠かせません。どんな状況下においても一定の価値を提供できるよう、日頃から自分のスキルを高め続けることが、フリーランスが景気に左右されない力を養う最短ルートであると個人的には思います。そして、これからも「誰かの課題」を解決できる記事を書き続け、社会に貢献していく所存です。自戒を込めて。

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