あなたは、あなたになるんです。
「誰に、何を、どのように、伝えるか」
マーケティングに関わる方なら、誰しもがこのようなことを考えてコンテンツを制作していると思います。しかし、SNSが普及した昨今では、それだけではいけません。「誰が」「誰に」「何を」「どのように」伝えるかが重要になっています。従来のフレームワークに「誰が」が加わったんです。
Twitter、Facebook、InstagramなどのSNSが普及した昨今、インフルエンサーと呼ばれる方々が台頭したことにより、「誰が」発信するかが、マーケティング施策においても重要度を増しています。こうした背景もあり、みんな「何者か=誰か」にならないといけないと実感していると思います。僕もそう思っています。
なので、最近noteを始めたわけですが、「じゃあ僕が何者かになるってなに?」という疑問もあります。それに、「誰かを目指してなった何者って、自分なの?」っていう疑問もあります。そんな問いに答えてくれたのが、電通でコピーライラーをしている阿部広太郎さんの言葉。
「あなたは、あなたになるんです」
これは阿部さんが毎週開催している企画メシという講座を取材させていただいたときに、阿部さんがおっしゃっていた言葉。僕らは、ビジネス書を読んだり、Twitterで有名な方の言葉を参考にしたりしながら、人生の糧にしています。それはすごく貴重な営みだし、自分にとってプラスになることだけど、一方で「誰かを目指したところで、その人になれるわけではない」と、この記事を書いた時に思いました。
休日は「持ち込み企画」をつくり続けた。あるコピーライターが打破した、キャリアの壁
僕らのように編集・ライターの仕事をしていると、日々いろんな方、時に著名な方を取材させていただくわけで、その度に「すげー。この人みたいにいつかなりたい」と思うわけですが、その人を真似してその人を目標にしたところで、その人のようになれる日は残念ながらきません。というのも、モチベーションの源泉は人によってそれぞれですし、その人のモチベーションと自分のモチベーションは違うので、その人を真似したところで絶対にその人のようになることはないからです。
結局のところ自分は自分になる。と、阿部さんの言葉を聞いて思ったのです。だから、「何者かにならなきゃ」と焦燥感に駆られて、誰かをロールモデルにめちゃくちゃ頑張っている人がダメ、という気はさらさらないですが、もっと「自分がどうしたいか、どうなりたいか」にフォーカスを当て、そこに向けて一生懸命に生きればいいのではないかな、と思ったりします。今日は以上です。