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激戦の東京3区 自民党、最後の訴え

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演説する岸田総理(2021年10月30日19:34品川区大井町駅)著者撮影
 

 31日投開票を目前に控えた今日、品川区大井町駅で岸田総理は最後の訴えを行った。街頭演説会開催前から、駅周辺は厳戒態勢で、行き交う人々も戸惑いながら、騒然とした駅前を眺めていた。丸川前五輪担当大臣もかけつけ、岸田総理と共に、東京3区の石原候補を応援した。

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演説する丸川前五輪担当大臣(2021年10月30日19:10品川区大井町駅)著者撮影

 昨日、千葉県成田駅で行われた、岸田総理の街頭演説と比較しても、特筆するようなことは主張していなかった。「新しい資本主義」、外交安保、コロナ対策などの政策論を展開し、他党よりも優れていることをアピールした。

 安倍元総裁の下では、秋葉原駅が最後の訴えの場所として、用いられていた。しかし、今回、岸田総裁は、大井町駅を選んだ。安倍色を脱して、岸田色を全面に出すのが狙いなのか、それとも大井町駅周辺を含む東京3区を重視しての采配なのかはわからない。ただ、東京3区は相当に拮抗していることが、報道などによってわかっている。演説の内容も、衆院選の締めくくりというよりも、石原候補の応援を念頭に置いた内容だった。明日の開票も直前まで情勢が判明しない状態が起きるかもしれない。

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有権者と交流する岸田総理(2021年10月30日19:46品川区大井町駅)著者撮影(肖像権等の観点から一部加工)

 演説終了後、岸田総理は有権者のもとへ駆け寄り、「グータッチ」で交流した。岸田総理に話しかけた有権者に耳を傾け、話を聞こうとする場面もあり、「人の話をよく聞く」総理は健在のようだった。

 岸田総理の演説途中、無所属の候補が「乱入」する場面もあった。自民党政治への批判や、立候補のハードルの高さなどを拡声器を用いて、主張していた。そのため、一時、怒号が飛び交う場面もあった。

 今回の選挙は、衆院選であり、言うまでもなく「政権選択」選挙だ。民主主義は「多元」を前提として、多種多様な意見を歓迎する。その点において、どの候補、政党に投票したとしても、「間違った」投票はない。しかし、「後悔」のない投票ができれば良いと思う。