見出し画像

オンライン高校生模擬裁判選手権に参加しました

今日は、札埜和男先生主宰、龍谷大学 矯正・保護総合センター 刑事法未来PJ共催のオンライン高校生模擬裁判選手権に慶應繋がりということでお招きいただき、7つの法廷のうちの一つに裁判長役として参加しました。

芥川龍之介『藪の中』を題材にして、様々な脚色を加えた証拠と台本をベースに、検察側、弁護側に分かれ、模擬裁判を行うものです。証人尋問、被告人質問、論告、弁論はそれぞれ、生徒たちが自ら準備して、本番の模擬裁判に挑みます。

私は、第5法廷の裁判長を務めました。

不慣れな訴訟指揮ゆえ色々迷惑をかけたと思いますが、京都女子高、上智福岡高、京都府立菟道高の皆さん、難しい題材にもかかわらず、長きにわたる準備と本番での熱演、お疲れ様でした。

特に、3人〜4人で参加した学校は、検察官、弁護人一人二役を務めなければならず大変にもかかわらず、よく頑張ったと思います。

優勝は、中央大杉並高校となりました。

古典に依拠した文学作品をベースに、論理的な思考力と表現力を育む。これまでも、札埜先生が関高校で行った夏目漱石の『こころ』を題材にした模擬裁判もお手伝いしましたが、改めて、文学模擬裁判は、アクティブラーニングという流れに乗りつつも、文学軽視の圧力という国語教育の危機に抗う、知的にも時局的にも大変面白い試みだと思っています。

Zoomによるオンライン開催ということで、九州、瀬戸内、関西、関東各地の学校に通う生徒がそれぞれの自宅や教室から参加していましたが、コロナ禍の中で移動の自由が大幅に制約される中で幅広い地域の人と交流を深めることができるのもよかったのではないでしょうか。

もちろん、オンラインということで、遠くに行くコストが抑えられるので、コロナ前と比べてより参加しやすくなったのかなとも感じました。
私自身、多治見にいながら、東京の高校の授業に参加したり、模擬裁判の裁判長役になったりと、気軽な気持ちで参加することができました。

今回、東海・北陸地方の参加校はゼロでしたが、今後増えていくといいですね。

いいなと思ったら応援しよう!