藤田 聖典 KIYONORI FOUJITA

藤田聖典。多治見さかえ法律事務所。岐阜県弁護士会所属。岐阜県多治見市で地域密着で活動する弁護士です。事務所は、多治見駅前徒歩2分の場所にあります。https://sakaelaw.jp

藤田 聖典 KIYONORI FOUJITA

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マガジン

  • 余録 岐阜・多治見の弁護士のひとりごと

  • 多治見のいまを伝えるノート

    私が生活する多治見の今を伝えます。 写真は、多治見市笠原町の多治見市モザイクタイルミュージアムの館内です。(2020年3月撮影)

  • 東濃地方の暮らしや経営に役立つ法律情報

    岐阜県東濃地方の中心都市、多治見市で活動する弁護士です。 東濃地方の暮らしや経営の参考になる法律情報や時事的な法律問題について紹介します。 写真は、中津川市・馬籠宿です(2018年撮影)。

  • 多治見の弁護士の読書ノート

  • 暑い街・多治見の弁護士が語る離婚・交際トラブル

    東濃地方・中濃地方の離婚・男女問題に精力的に取り組む多治見さかえ法律事務所の弁護士が、離婚や男女問題に関する最新の情報をお伝えします。

最近の記事

子どもの権利擁護委員活動報告会と子どもの権利セミナーが開催されました

今年度より多治見市子どもの権利擁護委員を務めています。 本日、多治見市は最高気温が38度超えとなりましたが、そんな暑い中、多治見市産業文化センターにて、私たち子どもの権利擁護委員の前年度の活動報告とあわせて、大湫病院の関正樹を招いて、「私たちが知らない子どもの世界」と題した講演が行われました。 この地域だけでなく、全国的にも有名な先生で、名前はかなり前から知っていたのですが、今回初めて直接、先生のお話を聴くこととなりました。 優しく丁寧な語り口、という評判の通りで、講演

    • 先輩の訃報に接して

      松下幸之助『道をひらく』にある「縁あって」の一節です。 三連休中の旅先で、多治見三田会の先輩でロータリアンの方の訃報を聞き、昨日、通夜に参列しました。 ロータリークラブや三田会など各団体の関係者が焼香に訪れ、故人を偲んでいました。 昨年秋の多治見三田会の集まりでは元気なお姿だっただけに、亡くなったという事実は、未だ現実として受け容れきれないところです。 故人について、縁といえばこんな話がありました。 慶應義塾大学に入ったら、クラスの名簿に「万里」という名前の人がいて

      • 岐阜県(多治見市)で地域密着で活動する弁護士です

        岐阜県弁護士会に所属し、岐阜県を中心に活動しています。 事務所は、名古屋駅から電車で30~40分、多治見駅南口から徒歩2分、日章ビル6階にあります。 事務所の公式HPはこちらになります。取扱分野や費用のほか、私たちが携わった案件について「お客様の声」も載っていますのでご覧ください。 司法試験合格までの経歴 愛知県立旭丘高等学校、慶應義塾大学経済学部を卒業しています。慶應義塾の出身者(塾員)ということで、現在、多治見三田会のメンバーです。経済学部に進学しましたから、学部

        • 誤振込への対応について

          山口県内の町職員が463世帯分に相当する新型コロナウイルス対策の臨時特別給付金4630万円を誤って1世帯の住民に振り込んでしまったとの報道があり、その後、住民については電子計算機使用詐欺で逮捕・勾留・起訴されるとともに、誤振込額の大半は国税徴収法上の手続により回収されるに至っています。 「代金400万円を取引先に振り込むつもりが、振込を担当した従業員が取引先とは関係のない全く別の人の口座にオンライン送金してしまいました。」 そんな"タイムリー"な質問に答えたのが、次の記事

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          12本
        • Covid19をめぐる法的問題
          38本

        記事

          もういちど読む 山川世界史 PLUS

          今年の初めに発売された『もういちど読む 山川世界史 PLUS』。 山川出版社の高校生向けの分厚い参考書『詳説世界史研究』を、いわゆる西洋史と東洋史に分けて、一般向けに再構成したもので、西洋史に当たるのがヨーロッパ・アメリカ編です。 ウクライナ侵攻の真っ只中ということで、先に19世紀末以降の部分を読んで西洋近現代史を振り返り、その後、最初のギリシャ文明から読み進めています。 とありますが、NATOの東方拡大といった冷戦終結後の勢力圏の変化は別にして、米露の基本的な発想は変

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          一時保護への司法審査の導入・児童への意見聴取を盛り込んだ児童福祉法改正案

          今通常国会に、児童福祉法改正案が提出されることとなりました。 児童相談所実務に大変大きな影響を及ぼしそうです。 以下、法案の中でも、特に、一時保護への司法審査の導入と、児童に対する意見聴取制度の仕組みの導入について触れます。 一時保護開始時の判断に関する司法審査の導入 「一時保護開始時の判断に関する司法審査の導入」については、改正案33条3項は、親権者の同意がある場合等を除き、一時保護を開始した日から7日以内に地裁・家裁又は簡裁に、一時保護状を請求しなければならないとい

          一時保護への司法審査の導入・児童への意見聴取を盛り込んだ児童福祉法改正案

          ウクライナ侵攻に思う

          ウクライナ侵攻を受け、深刻な人道危機になることを危惧し、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の活動を支える日本の公式支援窓口、国連UNHCR協会に少しばかり寄付をしました。 先週以降、情勢分析のため、The New York Times、The Wall Street Journal、BBC、CNN、Retuersのサイトから目が離せない状況です。 そして、英語だけでなく、ロシア語、ウクライナ語の情報も、機械翻訳を使ってそれなりに内容を把握できるのは便利です。 ウクラ

          ウクライナ侵攻に思う

          「多様性」の欠缺がもたらす組織や社会の低迷

          『多様性の科学』から学ぶ多様性の大切さ組織や社会が低迷したり、さらには凋落するのはどういうときか。 それは、画一的で閉ざされた状態だからではないのか。 今月も読書を続けていますが、特に印象に残ったのが、マシュー・サイド著『多様性の科学 画一的で凋落する組織、複数の視点で問題を解決する組織』でした。 この著作では、いかに「多様性」が大切であるかが、様々な失敗例、成功例を踏まえ論述されています。 たとえ一人ひとりの能力が高かったとしても、ひとりの見方には偏りや不完全性があ

          「多様性」の欠缺がもたらす組織や社会の低迷

          バーニーの企業戦略論 事業戦略編に学ぶ

          2021年12月に出た、アメリカの著名な経営学者、バーニーの企業戦略論の新版。早速、全3巻購入し、既に1月末までに下巻まで読了しました。 今回は、中巻を紹介します。 中巻には、事業戦略・全社戦略のうちの事業戦略について、具体的には、コスト・リーダーシップ戦略、製品差別化戦略のほか、複数の戦略の選択肢から1つを選ぶことができる状態である戦略的柔軟性、競合度を緩和させる共謀について書かれています。 面白い視点がいくつかありました。 第1に、市場シェアの獲得自体を目標として

          バーニーの企業戦略論 事業戦略編に学ぶ

          心理的安全性 決して日本特有ではない「沈黙の文化」とその悲劇を回避するには

          「心理的安全性(Psychological Safety)」が、静かなブームになっています。 エイミー・C・エドモンドソンが2018年に出した "The Fearless Organization: Creating Psychological Safety in the Workplace for Learning, Innovation, and Growth"。 こちらの邦訳が昨年2月に出ており、遅ればせながら読了しました。 エドモンドソンは、心理的安全性について

          心理的安全性 決して日本特有ではない「沈黙の文化」とその悲劇を回避するには

          VRIO分析の"O"の意義 いくらいいものを持っていても、それを活かしきれるような組織でないとダメ

          忙しくとも読書は進んでいますが、読書を記録するのは後回しになりがちです。今回、感想を述べるのは、有名な経営学者の「教科書」です。 経営学の教科書を読もう。そう思い立ったのは、2021年の暮れでした。 そんな中、ちょうど、2021年12月に出たのが、アメリカの著名な経営学者、バーニーの企業戦略論の新版でした。 早速、全3巻購入し、上巻から読み進め、今は下巻を読み進めています。 上巻を読み始めて感じたのは、訳文の読みやすさ。 原文をさらに噛み砕き、読みやすさを心がけて訳

          VRIO分析の"O"の意義 いくらいいものを持っていても、それを活かしきれるような組織でないとダメ

          話題の大著、弘中惇一郎『生涯弁護人』

          昨年の暮れに講談社から発売された『生涯弁護人』。 弘中惇一郎先生ご自身が手がけられた著名事件について、余すところなく書かれたもので、法曹関係者の中でも話題になっています。 1巻、2巻はそれぞれ517ページ、463ページに及ぶ大部となっていますので、まだ1巻しか読めていません。 まずは1巻の感想のみ書いておきます。 弘中惇一郎先生は、巷間では刑事弁護人や有名人の名誉毀損事件の代理人として著名ですが、この本では、刑事事件だけでなく、行政訴訟や、薬害訴訟、医療過誤訴訟の訴訟代

          話題の大著、弘中惇一郎『生涯弁護人』

          ケースメソッドMBA実況中継シリーズ 自分も授業の参加者のような臨場感

          年のはじめに経営戦略やビジネスモデルの本を読むこの冬は、経営学に哲学など、法律関係以外の様々な本を読むことができています。 年の暮れに、こちらの『星野リゾートの教科書』 を読み、 と感じました。 そこで、具体的な市場の分析や戦略の組み立て方についてさらに理解を深めるべく、ケースメソッドMBA実況中継シリーズを手に取りました。 牧田幸裕著『経営戦略とマーケティング』、 そして、小山龍介著『ビジネスモデル』です。

          ケースメソッドMBA実況中継シリーズ 自分も授業の参加者のような臨場感

          多治見北高校で「主権者教育」の授業をしました

          1月13日、岐阜県立多治見北高校へ足を運び、1年生を対象に「主権者としての自覚と社会参画」と題した授業を2コマやってきました。 岐阜県弁護士会の法教育委員会から3人の弁護士を派遣して行うもので、主権者教育の一環として、架空の条例制定について、賛成・反対の立場からそれぞれ考え、議論するというものでした。 総務省と文科省が作成した主権者教育の副教材「私たちが拓く日本の未来」などには、主権者として身に付けるべき資質としておよそ4つが示されています。 それは、 といったもので

          多治見北高校で「主権者教育」の授業をしました

          兵とは国の大事なり 戦略思想から敗因と近未来を読み解く

          年末に と宣言しました。 そこで有言実行、この年末年始に読んだ本を紹介します。 1 『「失敗の本質」と戦略思想』を読むこれらは古代中国の諸子百家のうちの兵家の兵書、『孫子』に出てくる言葉ですが、いずれも現代にも通ずるものです。 この年末年始に、読んだのは、こちらになります。 この新書は、『孫子』やクラウゼヴィッツの『戦争論』から、かの『失敗の本質』でも取り上げられた日本軍の失敗を読み解くというコンセプトでまとめられたものです。『失敗の本質』はこちらです。 昨今、『

          兵とは国の大事なり 戦略思想から敗因と近未来を読み解く

          今年の箱根駅伝が終わりました

          2022年の箱根駅伝は、深緑の青山学院大学が、昨年そして今シーズンの出雲・全日本の雪辱を晴らす圧倒的な記録で、往路・復路・総合の完全優勝を果たしました。 他方、私は、復路の鉄紺の走りに感銘を受けました。酒井監督率いる東洋大は、10区で前を走る駒澤大に肉薄しての、総合4位、復路2位となりました。 東洋大学は、往路が9位に終わり、後ろにはそこまでタイム差のない状態で東海大、早稲田大が控える状況でした。シード落ちになってしまうのではないのかと、不安な気持ちで復路の中継を見ていま

          今年の箱根駅伝が終わりました