令和時代のかわいいインテリア-韓国インテリアと90年代前半のインテリア-
暫くインテリアとは無縁過ぎる生活をしていたのだが、ここ最近ドップリとハマッてしまったインテリアがある。
まさに今流行りの「韓国インテリア」である。
3COINSやSeria等でここ最近よく見かけるあの「ナチュラルテイスト」だ。
本題に入る前にここで「韓国インテリア」とは何ぞや?という方にサクッと「韓国インテリア」の説明をしたい。
◆韓国インテリアとは?
そもそもの発祥は韓国のおしゃれなカフェのようなインテリアやインフルエンサーのインテリアのムーブメントが起き、その中でも「ナチュラルテイスト」のものが日本で人気を集め「韓国インテリア」として話題になった。
「韓国インテリア」とは、白やアイボリーを基調としたシンプルなラタンや木製家具、ファブリック、ドライフラワーやチューリップ等といった造花などでまとめられたナチュラルテイストのインテリアのことを指す。
日本で一般的に認知されている「ナチュラルテイスト」と少し異なるのはアクセントにエッジの効いた小物使いがされているところだろう。
一見、ごく普通の「ナチュラルテイスト」に見えなくもないが、「韓国インテリア」や「# 韓国っぽ」のワードで検索を行うと「韓国インテリア」たるものが何となくわかるかと思う。
また「分かりやすいルール」があるのもこのインテリアの特徴と言える。
素材は白、アイボリー、淡いウッドでまとめ、雑貨はラウンドシルエットのもの、シンプルなもの、チューリップや造花、ドライフラワーをチョイス。またアロマキャンドルやイラストフレーム、ウォールデコをアクセントにし、ファブリックはギンガムチェックや生成色等を使用する。
そして最期になかなか実践が難しい「モノを出来るだけ少なくする」「シンプル」でやっと脳内イメージの「韓国インテリア」が完成するのだ。
ここまで言うと2011年辺りの「断捨離ブーム」を想像するかもしれないが、今回は少し違う。
今回は精神的な面からの断捨離ではなく、あくまでも「韓国インテリア」を完成させる為にあえてモノを減らしシンプルにするのが目的だ。
韓国インテリア…??と思う方もなんとなく写真のような雑貨達を見かけたことはあるのではないだろうか。
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「韓国インテリア」の代表的なインテリア雑貨は比較的分かりやすい。
ビーンミラーやボンボンキャンドル、チューリップ、ドライフラワー、イラストフレーム、間接照明、プロジェクター等…大体これらのいくつかが揃うだけでちょっとそれっぽくなるのだ。
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※写真▪私物
私のしょうもない部屋ですらなんとなくそれっぽくまとまるので、秋頃は「韓国インテリア」にどっぷりハマってしまった。
この「ルール」に沿うとあれよあれよと言う間に「# 韓国っぽ」な雰囲気になるから不思議だ。
単純に好きなものを埋め尽くしていた私の頃のインテリアとは違い、ここ最近のインテリアの流行は分かりやすい「ルール」があるのはインテリアセンスがあまりない私にとってはありがたい。
また基本的に日本は壁紙が「白」の部屋が多いから余り無理せずとも取り入れやすいのも人気の一つだと思う。
◆90年代前半のインテリアとの共通点
自分でもびっくりするくらいハマッてしまったのだが、盲目にサイトを見たり、小物を集めるうちになんとなく気がついたことがあった。
「韓国インテリア」にハマッていくうちに、なんとなく90年代前半のインテリアを思ったのだ。
あくまで私の肌感の話なので書くのもちょっと考えたのだが「韓国インテリア」と「90年代前半のナチュラルインテリア」の雰囲気はよく似ているのである。
「ナチュラルテイスト」のワードで想像するとなんとなくだ無印良品っぽいインテリアを想像する方も少なくないだろう。
最近の「ナチュラルテイスト」を喚起するイメージだと確かに無印良品のテイストだ。
しかし、同じ「ナチュラルテイスト」でも90年代前半に流行った「ナチュラルテイスト」と比べると若干シンプル過ぎてしまう。
では、90年代前半のナチュラルブームはどんな感じだったのか説明していこう。
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※写真画像
私の部屋づくり/学研/91年春号
私の部屋づくり/学研/94年春号
私の部屋づくり/学研/94年夏号
私の部屋づくり/学研/96年3月隔月刊
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例えばドライフラワーだったり、今流行りのチューリップだったり、ラタンの家具や籠やテディベア、ポスター、ドライフラワーなどアイテムだけを見ると意外と共通点が多いのだ。
ここまであげるとちょっと無印のナチュラルテイストとは若干異なると思う。
アイテムだけでみると、なんとなく韓国インテリアっぽさがある。
適度なかわいらしさを取り入れられるところもポイントだと思う。
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90前代前半というと、なんとなく生活水準が上がった部屋を想像すると思うのだが、意外にも「ナチュラル」な雰囲気はこの時代も人気だったのだ。
また、予想と反してバブル期のイメージを覆すような「狭い空間をシンプルに」と言った読者のフレーズが目立つのも現代と通づる感じがあるのが面白い。
とは言え、当時の家電の大きさや黒一色しかないところも見ると現代に比べてスペース確保の問題もあっただろうし、「理想の部屋」を完成させるのに皆の苦労が伺える。
※写真画像/私の部屋づくり/学研/91年春号
Twitterで挙げたら「あまり現在と変わらない」という声が多かった家賃表。
実際のお部屋の広さも気になるところだ。
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ここ最近の韓国インテリアの流行は、自分を癒す時間や楽しむ為の空間、肩肘を張らない自然体な雰囲気、割と安価で部屋づくりが揃うところも含めて現代の「チル」な(ゆったりまったり)感覚と上手くマッチして受け入れられたのではないかと思う。
そして、どこかこのテイストに平成初期のドラマに出てくるような雰囲気に「懐かしさ」も感じるところも人気の一つなのかもしれない。良い感じに夕日が入れば最近よく聞く「エモさ」もある。
また自粛からの流れもあるだろう。
以前に比べればコロナもだいぶ落ち着いては来はじめたが、長い間私たちは自粛に縛られていた。
以前にコロナ禍のインテリアについて述べたが、まさに「韓国インテリア」は日々張りつめ空気や自分を癒す為の部屋の進化かもしれない。
その点を踏まえてみると、まだまだ「韓国インテリア」の人気は続きそうだ。
去年にnoteに書いた記事だが、あれから「韓国インテリア」のブームが到来したのも興味深いところ…。ちなみに当初、この記事を書いた時は一番初めの緊急事態宣言解除の時だった。
◆意外と参考になる当時のかわいい「90年代前半の雑貨」
今回のテーマは「韓国インテリア」から考察する「90年代前半のインテリア」がテーマだったが、90年代前半辺りは今の雰囲気に合いそうなかわいい雑貨が非常に多い。
(それこそ、3COINSやSeriaなどで販売したらバカ売れすると思う。)
私は以前からカントリーがナチュラルかテイストのよく区別がつかない、90年代前半〜中期のなんだかかわいいモノをひと括りで「90sかわいい」と勝手に呼んでいたのだが、あまりこの辺の雑貨を紹介する機会がなかったのでこれを機に当時の「90sかわいい」雑貨を紹介したい。
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※写真画像
私の部屋づくり/学研/91年春号
私の部屋づくり/学研/94年春号
私の部屋づくり/学研/94年夏号
私の部屋づくり/学研/96年3月隔月刊
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私と同世代の方はなんとなく見たことがある雑貨に少し懐かしい気持ちになったのではないだろうか。
またこのテイストが再び人気になるかはさておき、今だとなかなか見かけないので「90sかわいい 」雑貨達は見てると欲しくなってしまう…。
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そして最後に私がどっぷりハマった「韓国インテリア」のショップ紹介で今回は締めたい。
シンプルで揃えやすい。「なんとなくトライしてみたいけど子供っぽい雰囲気は苦手…」という方は入りやすいと思う。無印良品が好きな人にもオススメ!
LittleRoomsに比べたらちょっとかわいい系のいかにも「THE・韓国!」なキュートなインテリアが豊富なサイト。食器類からファブリックまで一気に揃えることが出来ます!売り切れが多いので気になるお品がある方はお早めに。
とにかくかわいい!!の一言。チューリップの造花を探している方は是非一度こちらのショップに行ってみて欲しい。造花の質も良いし値段も良しで一本から購入出来るのでオススメです!キャンドルも豊富で選ぶのが楽しい!実店舗の内装もとても素敵でした。
もはや定番中の定番、Lattice!3COINSも含めてついつい買ってしまう魔境のお店。気軽にトライしたい方はまずはここから!
3点~4点くらいのアイテムでもそれなりの雰囲気になります。
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専門分野ではないので今後「インテリア」のテーマの際、表面的なところに触れるだけになってしまうかもしれないが、「時代とインテリア」は興味深いテーマなので、引き続き今後も色々調べていきたいと思う。
ちなみに私の母はまるで90年代前半のドラマに出てきそうなラタンのドレッサーを愛用しており、いつかあのラタンのドレッサーを譲り受けることが出来たら…とひっそり思っている。
私の「韓国インテリア」のブームもまだまだ続きそうだ。