タイ – キンジェー(菜食週間)到来
待ちに待ったキンジェーがやってきた。
上記の駅前の写真には黄色の旗に「斎」という文字が見える。斎場の「斎」だ。神聖な、清浄な、という意味。タイだけど漢字が使われている。
コンビニから街場の食堂まで、精進料理や精進食品が並ぶ時期がやってきた。
たった十日だけど、肉ものが溢れているタイでは嬉しい菜食週間だ。
多分、中国仏教の殺生をさけ、精進料理を食べる習慣が、中国からタイ地域にたどり着いた華人によって伝えられたのだろう。
今日の朝、セブンに行ったら、卵を使っていない、パンプキンパイが売っていたので早速買って食べた。
日本では養鶏のために生まれてくるメスは生かされても、卵を産まないヒヨコオス年間5,000万羽が、なんとシュレッダーによって裁断されて殺されていく。こうして生き残ったメスから産まれる卵を食して我々は生きている。一見平和に見える日本だが、その裏では、卵を食べる我々の食生活のために驚くべき規模の殺戮が行われているのだ。
話は逸れたが、要するに、生きとし生けるものの生命を尊び、なるべく命を奪う行為としての肉食は慎みましょう。精進料理とは、そういう習慣である。中国では満月とか新月の日、1日だけ毎月この習慣を行う。
タイでは年に一回この時期10日間だけこの習慣を行う。これをタイではキンジェーという。
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