2011のバックパッカー(その3)
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2011のバックパッカー(その1)
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2011のバックパッカー(その2)
アユタヤの世界遺産群を、逃げ惑うヤモリが如きスピードで急ぎ回った私たちは、寝台列車に飛び乗ってウドンタニまで移動。そしてバスでサコンナコンに向かいました。
さて、サコンナコンに来た目的。それは「昆虫の食用缶詰」の入手!
バンコクなどでも探したり聞き込みをしてきましたが、未だ見つけることができていませんでした。
しかし、それはサコンナコンでも同様で、スーパーなどでも見つからず、そもそも何もない長閑な田舎町。私たちは早々に探索場所を見失ってしまい、諦めて宿へ戻ることになりました。
くそっ、わざわざサコンナコンまで来たのに・・・。
何より私のわがままに付き合ってくれた友人にも申し訳ない・・・。
諦めの悪い私は戻り際、宿の受付でも聞きました。英語が通じなかったため虫と缶詰のイラストをノートに描き、それが食べられることを身振り手振りで伝えて、とにかくソレが欲しい気持ちを伝えます。
すると、彼女は受付の奥から他のスタッフを呼び出して、何やら話し合いが始まりました。タイの人たちの優しい性格を知っていればこそ、日本からわざわざこんなものを探しにやって来た私たちのために力になろうと、みんなで色々考えてくれているのだろうと、言葉は分からずとも理解できました。
やがて、どうやら意見がまとまったのか、その中の一人がどこかに電話をかけました。
そして・・・。
明朝8時。受付に来るよう言われました。
どうやら車が迎えに来るようなのですが・・・。
それ以外のことは全く理解できないまま、しかし何らかの可能性がつながったことへの期待と興奮を覚えつつ、私たちは部屋のテレビでHUNTER×HUNTERのタイ語版のアニメを鑑賞しながら(ちょうどゴンさんの回でした)、翌朝に備えたのでした。
(続く)
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