九立商
÷複数桁を扱うときに、避けて通れない(はずの)アルゴリズムが1つある。特に算数指導の中では名前がついていないが、珠算の世界では用語として存在していたので、ここでもそれを流用して九立商と呼ぶことにする。
124÷13の筆算を例に、九立商のアルゴリズムを見ていただきたい。
九立商アルゴリズムとは、商が最初に立つ位置が確定したあとに概算で10以上の数が出てきたときに、1桁の最大数9を立てることである。
他にも、936÷95、142÷18のような問題も、わる数を切り捨てる(隠す)方法では、それぞれ次のようになる。
わられる数÷わる数の組合せで九立商となる問題の数は、次の表のようになる。
(ただし、641÷67と642÷67などはすべて別のものにカウントしている)
特にわる数の一の位が1〜4のときこの九立商アルゴリズムが必要となる場合があるのだが、教育出版・大日本図書の教科書は、この九立商アルゴリズムを使う問題を教科書で扱っていない。
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