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技術と信仰の間で。

福島県唯一の国宝、というのがいわき市にある白水阿弥陀堂である。
平安時代に建立されたというお堂を中心に浄土庭園がこの王道を囲みそこに季節の花々が咲くというまさに極楽のようなお堂である。 春になると、池には蓮の花が咲き乱れる。

しかし、団体パスもめったに見ないし、京都の国宝のお寺にありがちな、お土産屋さんも食事どころもない。
物寂しい国宝なのだ。
この時期、観光客向け誘致のため、夜間ライトアップが行われ、紅葉が闇に浮かび上がる幻想的な風景が見られる。
それに飽き足らず、お堂内では、プロジェクションマッピングが行われる、ってどうなのこれ?
ディズニーランドでシンデレラ城をプロジェクションマッピングしてるのとは違って、国宝のお堂や仏像を色や模様で照らす、って。
不敬罪のような気もしなきでもないけど、仏様はどう感じておられるのか。

プロジェクションマッピング(撮影は禁止)

このお寺、うちの宗派系なのよね、別に割引券が送られてくるわけでもないけど。
観光客誘致に最近熱心な、真言宗の智積派だそうだ。

まぁ創建当時の色彩を蘇らせる、という大義名分なんだろうけど。

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