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中学浪人

いわき市はその昔「中学浪人」という言葉が盛んに使われていた。


長野や秋田など、中学浪人がお馴染みの地域は全国にあるようだ。


高校の一学年の人数は確か500人くらいだったが、そのうち100人弱は中学浪人の経験者だ。


つまり毎年代々100人が浪人して翌年入学する。


中学の同級生が1年下になってしまうのだ。


駅前に、中国浪人生用の予備校があったけど、微妙に授業の時間が違うので

滅多に会うことはなかった。



それでも浪人するのは、進学校が他にないことなどが多分秋田、長野との共通点だと思う。


この時期、中学3年生になると、中学で「補講」(補習?)という行事が行われる。


全員参加で拒否する人もいなかった。


6時限までの通常の授業が終わり、掃除が終わると、それぞれ成績別のクラスに分かれる。


3年1組が一番平均点が高いクラス。


このクラスの中から何名かが中学浪人をすることになる。


他のクラスで県立に落ちた人は、茨城県の常磐線沿いのキリスト教系高校に往復2時間かけて通学するか、市内の私立高校に行く。


3年1組で補習を受ける人には受け入れられない選択肢だと思う。だから浪人するわけだけど。


普通のクラス分けは勉強ができる人から恐喝が出来る人まで平均的に割り振るわけだけど、その3年1組の教室を割り振られた補講のクラスは偏差値が高い。


そこはかとなく緊張感があったと思う。結局ライバルで、誰かが落ちて、誰かが受かるわけだからね。表面的には和気あいあいとしてるんだけど。


テキストはあったけど、先生への月謝的なものはあったのかどうか記憶にない。


まぁ働きすぎと言われる先生だけど、いいバイトにはなると思うんだけどね。


でも例えば吹奏楽部の顧問とか音楽の先生でほとんど無給で夜まで部活の面倒を見て、補習の先生だけに、バイト代が払われているのも、不公平な感じするよね〜。


最近は県立トップ校も振るわないらしい。徒然なるままに。


追伸

僕は奇跡的に一度で合格した代わりに、大学に入るのに二浪した。

やれやれ。

 




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