【YouTubeタイトル攻略】ありがちなミスと人気クリエイターのテクニックを紹介
どうもタイゾーン(@tai_zoone)です。
YouTubeデータ分析ツールkamui trackerのプロダクトオーナー、カスタマーサクセスを日々仕事にしています。たまにチャンネルのコンサルティングをしたりしています。
今日のnoteはチャンネル運営について、テーマは「タイトル」です。良かったらシェアしてくださいね!
タイトルの考え方について
まずは、「タイトル」ってどういう役目があるんだろう?という所から考えていきます。
初歩の初歩みたいな部分ですが、改めて整理しておきたいのであえて書かせてもらいます。
タイトルはサムネイルと同様、チャンネルを見てもらうために非常に重要な役割があります。
個人的に重要だと感じているのが、視聴者の目線の流れです。タイトルよりも先にサムネイルが存在し、補足情報としてタイトルが存在します。
//スマホのスクロールを意識
そして、タイトルをつける際に意識することは、サムネイルとの連動性です。
サムネイルで求められるのは1秒~2秒という短い時間でどういうコンテンツかイメージさせることにありますが、タイトルは追加情報によるイメージの補足が求められます。
とりあえず、参考にこちらの画像を見てみてください。
上の画像を見ると分かるように、視線の流れは①サムネイル→②タイトルとなります。
サムネイルからは、
・ヒカキンとフォーエイトがコラボしている
・ヒカキンが座っている姿が香水のPVの雰囲気に似ている
・「香水」というキーワードがある
という情報から何となく、「フォーエイトとヒカキンが一緒に香水を歌いそう」な企画だと予想できますね。
その後、自然と目線がタイトルの方に落ちていき、
・「歌いきれるまで終われません」
という補足情報を得ます。
//ここまで僅か数秒
ここで初めて、この動画は「瑛人の香水を真面目に歌うのではなく、きっとエンタメ系の企画なんだろうな」と動画の中身を想像することができます。
このように、サムネイルとタイトルの両方を見て、瞬時に視聴者は自分に興味があるかないか(クリックするかしないか)を判断しています。
では、もう一つみてみましょう。
このサムネイルを見て思うことは
・玄関に砂が敷き詰められている(どういう状況?)
・人が驚いている(ドッキリかな?)
このチャンネルを知っている人なら、すぐにドッキリだと分かると思いますが、基本的な情報としては「何故か玄関に大量の砂が敷き詰められていて人が驚いている」で止まっています。
//災害の可能性も捨て切れない
では、タイトルを見てみましょう。
ここで初めて、
・友達の家
・砂が2トンもある
・ドッキリ企画
という情報が補足されます。
タイトルによって、先ほどの想像(ドッキリかな?)の答え合わせが出来ました。
また、サムネイルで感じた「大量の砂」も具体的に「2トン」という言葉でその凄さ(ヤバさ)が補足されています。
このように、タイトルはサムネイルからの流れで考えることがとても重要です。
サムネだけでは伝わらない情報をタイトルで補足して、動画の中身を視聴者にイメージさせ、その場で興味を持ってもらえるように意識して考えてみましょう。
//サムネイルに2トンという文字があればタイトルにはいらない
タイトルによく使われているテクニック【行動経済学編】
タイトルの役目とサムネイルとの連動性についてお話ししたので、ここからは実際にクリエイターが活用しているテクニックについて解説していきます。
さっそくこちらのタイトルを見てみてください。
このタイトルで使われている主なテクニックは、「プロスペクト理論」です。
「ついやりがちな無駄な努力」
という部分がそれに該当し、【絶対にやるな】という言葉がそれを更に強調しています。
プロスペクト理論とは
人は、損失を目の前にすると、損失そのものを回避しようとする傾向(損失回避性)があるコト
「●●すべき」「成功するためにすべきコト」
よりは、
「●●してはいけない」「失敗する人がやっているコト」
などの方が、損失回避の傾向から心理的に惹きが強くなるということですね。
このタイトルのように「もしかしたら自分も無駄な努力をしてしまっているかもしれない...」という心理状態にさせるだけで視聴者は思わずクリックしてしまいます。
ただ、これはやり過ぎるとチャンネルのイメージ・ブランディングにも影響するので注意が必要です。
さて、このタイトルには、もう一つテクニックが隠されています。
「TOP5」という部分です...言い換えると「ランキング形式」にしている。ということです。
「ランキング」は上位のものを厳選して紹介しているという事なので、視聴者にとっても情報に対する「お得感」や「分かりやすさ」があり、ある程度の惹きの強さがあります。
ランキングでよく使われる数字は、3 5 10です。これも覚えておきましょう。細かいことは省きますが、基本的に奇数の方が良いと言われているので10未満でまとめる際は、TOP4,TOP6など偶数は避けましょう。また、多くてもTOP10くらいに抑えておくと動画の尺的にも良いと思います。
では、次のタイトルを見てましょう。
このタイトルもプロスペクト理論が使われていますね!
//仕事ができない人の特徴
ただ、ここで注目するのは「グーグル現役社員が語る!」という部分です。
これは、「ハロー効果」という社会心理学のテクニクニックが使われています。
ハロー効果とは
目立ちやすい特徴に引きずられて物事の評価をしてしまう現象
ここでいう、目立ちやすい特徴がまさに「グーグル社員」ですね。
このように「グーグル社員が語っているのだから有益な情報に違いないだろう」と視聴者に思わせるのはすごく大事で、例えばこれが「友達が語る」と書かれていたら興味も説得力もなくなってしまいますよね。
これは、タイトルで補足することもありますが、先ほどの「マコなり社長」のように、チャンネル名で補足している方も多く存在します。
分かりやすい肩書きがあると耳を傾けたくなりますよね。
ここまでは割とよく知られていたり知られていなかったりする情報ですね(?)
チャンネルが伸び悩んでいる人のタイトルの付け方
さてここからは、実際に多くのチャンネルを見てアドバイスさせてもらってきた経験から、チャンネルが伸び悩んでいる人がよくやってしまっているタイトルの付け方について話していきたいと思います。
「ヤバイ...自分当てはまってないかな」と心配になった方は「損失回避傾向がありますね!
//プロスペクト理論のおさらいです
①不必要なナンバリング
#1 #2 など、投稿している動画にナンバリングをしている方が多くいますが、このナンバリングを全ての動画に共通してつけている方がたまにいます。少し勿体無いですね。
分かりやすく言うと
#1 マインクラフト はじめての冒険
#2 あつまれどうぶつの森 あつ森はじめました
#3 マインクラフト ダイヤの剣を作りました
全てに共通してナンバリングしているということは、上のようなイメージです。
マインクラフトの#1を見た人が次見たい動画はマインクラフトの続きなので、「#3 マインクラフト ダイヤの剣を作りました」になると思います。
正しくナンバリングしようとすると、こう整理されます。
#1 マインクラフト はじめての冒険
#1 あつまれどうぶつの森 あつ森はじめました
#2 マインクラフト ダイヤの剣を作りました
同じような企画・シリーズ系の物に対してナンバリングをつけることを意識してみましょう。動画の整理整頓という面で非常に大切です。
では、こちらはどうでしょう。
#1 メントスコーラやってみた
#2 ペヤング激辛MAX食べてみた
#3 友達に寝起きドッキリ
これは時系列順にナンバリングされていますが、動画自体に連続性はないのでナンバリングは不要ですよね。
「ペヤング激辛MAX食べてみた」は、「メトスコーラやってみた」を見ていなくても楽しめるコンテンツです。
マインクラフトやあつ森のような日々進捗していくゲームはナンバリングが重要ですが、フォートナイトや荒野行動など試合ごとに完結するコンテンツはナンバリングは不要だったりします。
企画の連続性とナンバリングについて意識してみてください。
②身内ネタになっている
「身内ネタになっている」...今回タイトルについて色々noteを書こうと思ったきっかけであり、最も多くの人がやってしまっているのがこれです。
身内ネタに対しては、「動画の企画」自体の問題も勿論あるのですが、タイトルの書き方を少し変えるだけでも、身内ネタとして捉えられず、新規の視聴者に興味を持ってもらえる可能性が高まります。
身内ネタを避けるテクニックを紹介します。
【テクニック】自分の名前を使わず、ハロー効果を意識する
身内ネタになっている原因の多くが、先ほどのハロー効果をうまく意識できておらず、自分を前面に出してしまっているケースです。
//芸能人ならOK //一般人ならNG
例えば、私のnoteの場合で考えてみます。
【タイゾーンおすすめ】YouTubeのタイトルで意識すべきテクニック
...これだと、いやいや、タイゾーンって誰だよ!ってなりますよね。
自分の名前を出すと大体身内ネタになって新規視聴者に届きません。
【】の部分をもう少し変えてみましょう。
【元UUUM社員が語る】YouTubeのタイトルで意識すべきテクニック
...これだと、何となくYouTubeに詳しい人が喋ってそうだなと思いますよね。惹きは少し強くなりました。
【kamui trackerプロダクトオーナーが語る】...これは世間の認知度とのバランスを考えなくてはいけませんね。元UUUM社員の方が惹きは強そうな感じはします。
//まだまだ課題 ですね
【登録者数100万人超えのYouTuberが語る】...嘘はやめましょう(笑)
最初の方は、なかなか視聴回数も伸びづらいので、自分の名前を書いたりせずに凄さ・説得力の増す肩書きを使い多くの人が興味を持てるように意識してみましょう。
人気YouTuberのテクニック事例
さて、ここからは●●理論とかではなく、純粋にトップクリエイターが活用しているテクニックの事例を2つ紹介します。
まずはファッション系で有名なマリリンさんのタイトルからテクニックを学んでみましょう。
タイトルには♡や😀などの絵文字が使用できるのは皆さんご存知の通り。
まずはタイトルをみる前にサムネイルをみる必要がありましたね!覚えていますか?
//連動性の意識
サムネイルを見てみると、GUの袋を持っていて、「ちょ、待って♡」という文字と満面の笑顔が印象として残ります。
・GUで買い物をしている
・すごく満足している。(良いものが買えたのかな?)
というイメージが持てますね。
では、次にタイトルを見ていきましょう。
このタイトルをキーワード毎に分けてみていきます。
【GU】...これはサムネイルでも分かっている情報ですので、SEOを意識していそうですね。
大量購入!着用紹介♡...1着ではなく、大量購入企画であることがわかりました。着用紹介なので、色んなコーディネートが見れそうですね。
めっちゃいい♡...すごく気に入ってそう。本当にオススメの商品を紹介してくれそう。ということが想像できますね。あえて最後にめっちゃいい♡を入れているのには何か狙いがありそうですね🤔
このタイトルの肝となる部分は、「♡」でマリリンさんご自身の感情をうまく表現しているところです。ここが人気クリエイターのタイトルテクニックの一つとなります。
「GUで買った服がすごく気に入っているからみんなに紹介したい!」というクリエイターの熱量・テンションが「♡」があることによってすごく伝わってきますね。
動画内の感情・テンションは、サムネイルだけでなくタイトルでも補足することができるので、このような絵文字の活用も是非意識してみてください。
では、全然別のクリエイターのタイトルテクニックも見てみましょう。
・お説教しておきました
・てつやをお説教しました
これらは、東海オンエアの控え室(サブチャンネル)の動画のタイトルです。
一見、これまで紹介してきたテクニックは一切使われていないように見えますが、これもしっかりトップクリエイターならではのテクニックが盛り込まれています。
ここで意識するのはチャンネルのブランディングです。
東海オンエアの控え室 は、サブチャンネルという位置付けであり、コアなファン向けにプライベートな部分や撮影の裏側などを緩くお届けするというブランディングをしていると思います。
//とりあえずそう決めつけてみます
てつやをお説教しました
これをみると、タイトルに力を入れていない感は凄く伝わりますよね。ラフに投稿していくという運営のスタイルもタイトルからビシビシと伝わってきます。
//サムネイルも同様
例えばこれがテクニック盛り盛りの
【爆笑】てつやをお説教したときのリアクションが面白すぎたww【永久保存版】
といったタイトルだったらどうでしょう?
惹きは強いですが、サブチャンネル特有の「緩さ」は視聴者に伝わりづらいですよね。
このようにタイトルはチャンネルのブランディングにも影響するので、非常に奥が深いです。
Googleからの警告
タイトルは、サムネイル同様クリック率にすごく影響する要素です。ですので、皆さん過激なワードや惹きの強いキーワード、関係のないキーワードを入れたがります。
【神回】【重大発表】【見ちゃダメ!】【ヤバすぎる!】【衝撃の結果に...!】などよく見かけますよね。
これらは、期待を煽る行為とされているため、Googleからも注意されている内容です。具体的にこのキーワード使っちゃダメとは言われていないですが、クリックベイト(釣り動画)に関しては注意喚起がされているのでよく読んでおきましょう。
意外と知られていないのが、英語を全部大文字にする
実際、凄く見られてるのでどう影響しているのかは謎ですが上みたいなタイトル付けはダメみたいです。
あとは!!!を連続して使う。これも気づいたらやってしまいそうですよね。
ここら辺はクリエイターアカデミーにも明確に記載されているので改めて見てみてください。
まとめ
以上、YouTubeタイトルについての考え方やテクニックについて解説してみました。
簡単に内容を振り返ってみましょう。
①タイトルはサムネイルとの連動性を意識する
②プロスペクト理論・ハロー効果などの心理学テクニック大事
③ナンバリングは連続性のある企画のみにしましょう
④身内ネタをハロー効果で回避する
⑤絵文字などを使って感情を表現してみるのもあり
⑥キーワードやテクニックだけでなく、ブランディングも意識
⑦釣りすぎはNG
他にも良い事例やテクニックを見つけたら随時追加しておくので、フォローなりしていただけると嬉しいです!
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