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シン・ウルトラマン感想   

1.私のスタンス

まず自分の立場から話すと、私は昭和のウルトラマンに憧れて育ってきた人間です。

リアルタイム世代ではないですが、幼少時に再放送を見て、その壮大な姿に一目惚れしました。

そして、小学校5・6年の頃に、円谷英二さんや金城哲夫さんの本を読み、あのウルトラマンが単なる怪獣プロレスショーではなく、宗教、哲学、政治的要素まで取り入れて生み出された作品であることに驚き、そこからさらに敬愛するようになりました。

 でも、私のウルトラマン熱は昭和までで、逆に、平成以降の作品はほとんど見ていません。辻希美の旦那さんがウルトラマンコスモスだったそうですが、正直、なんのことかさっぱりわかりません(^^;。平成以降はそんな程度の知識ですw。

う~ん。知らんなぁ(;''∀'')。

2.見た感想

そして、そんな私が見た「シン・ウルトラマン」の感想ですが、この映画はウルトラマンの「ウ」の字も知らない人こそ見て欲しいなと思いました。でも、ちょっと見るのが大変な面もあります

まず大変だと感じた点から話をすると、とにかく展開が早く、情報量も多いです。私自身も見ていて少し疲れました(*﹏*๑)。でも、速記が得意な人とか、日ごろ早口な人と暮らしている人なら多分大丈夫です。

それでは次に、なぜ知らない人ほど見て欲しいと思ったのか?

それは、この映画の中に、ウルトラマンの「深み」がしっかり描かれているからです。その「深み」があったからこそ、ウルトラマンは着ぐるみプロレスショーの枠を超えて、半世紀以上も人々に愛されてきました。

3.ウルトラマンの「深み」

ではその「深み」をどう見るかと言う話ですが、この映画のタイトルは下の方に、

「空想特撮映画」と書かれております。

なので、見ながら、または、見終わった後でもいいので、以下の事を空想してみてください。

  • 人類をはるかに超える力を持った存在が、人類のために怪物と戦ってくれます。でも、それってどんな存在なんでしょうか?神様?仏様?菩薩様?
    仮に、神様だとしたときに、その神様はなぜ人の為に戦うのでしょうか?いつも僕らが、正月に神社で拝んでいるからでしょうか? 

初代ウルトラマンのモデルになったと噂される弥勒菩薩半跏思惟像
  • 人類よりもはるかに優れた科学技術を持つ宇宙人が紳士的に、「僕は暴力は嫌いです。日本の皆さんには武器や技術も供与します。代わりに自分を高次元な存在と認めて (人>ω•*)オネガイ」と頼みに来ました。私たちは取引に応じるべきでしょうか?仮に応じた後、何がおきるでしょうか?

昭和の時は、別の星を用意するし、永遠の命もあげるから、地球を自分に譲ってくれとタカってきましたね。
  • 高次元な存在が人類の代わりに脅威と戦い安全を保障しています。その場合、人類は戦いを完全に放棄してもOKでしょうか??地球防衛軍だって、その存在価値はあるでしょうか?

昭和では、人間が戦いを放棄した結果、小さな怪獣が犠牲になりました( ノД`)。

等々、変な禅問答みたいな事を書いてきましたが、これらの問いかけは昭和でも令和でもウルトラマンや周囲の登場人物達が向き合ってきたものです。彼らは、悩み葛藤しながらも自分の答えを見つけていきました。そして、その答えは、前向きであり、他者への思いやりに溢れていたりもします。

私はその姿に、今でも憧れと尊敬の念を感じてしまいます。

4.最後に

映画としては、冒頭述べた情報量の多さも相まって、「おもしろい」と感じるか否かは人を選ぶ面があると思います。しかしながら、半世紀以上愛されてきたヒーローの本当の姿がバッチリ描かれているので、是非今回を機に、ウルトラマンの事を知ってあげてください(人´∀`o)ヨロシク。


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